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5月, 2021の投稿を表示しています

小平ふるさと村:グリーンロードの先の、水車がゆっくり回る、静かな歴史散歩

スクーターを小平駅で駐車し、青々とした小平グリーンロードを歩くと、街の喧騒から少しずつ離れていく感覚がありました。その先に現れるのが、小平ふるさと村です。この施設は、小平市の歴史や人々の暮らしを今に伝える屋外博物館として整備されています。本日は、よく晴れた日で、初夏の日差しが木々の緑をいっそう鮮やかに照らしていました。 門をくぐると、まず目を引いたのは茅葺屋根の大きな住宅です。江戸時代から明治時代にかけてこの地域で暮らしていた人々の家がそのまま移築されており、現代の住宅とは異なる素朴な造りや、土間、囲炉裏など、昔の暮らしの息遣いを感じることができました。屋根の大きな茅葺は、夏の強い日差しを和らげ、冬の寒さも防ぐ、昔の知恵が詰まったものであることを改めて実感します。 また、旧小平小川郵便局舎も見学しました。1908年(明治41年)に建てられた木造の郵便局舎は、現代の建物とはまるで雰囲気が違います。温もりのある木の壁や小さな窓など、かつての郵便局の様子がそのまま残されていて、地域の人々がここに集い、手紙をやりとりしていた様子が目に浮かぶようでした。 さらに敷地内には水車もありました。実際に水が流れ、木の歯車がゆっくりと回っている様子は、都会にいることを忘れさせてくれます。水車は昔の農業や製粉に欠かせないものでしたが、今やこうして動いている姿を見るだけでもどこか懐かしい気持ちになります。 現在は新型コロナウイルスの影響で、ふだん体験できる昔のおもちゃや生活道具に触れるコーナーは中止されていましたが、普段であれば子どもたちが昔遊びや木工体験など、歴史を肌で感じるプログラムも楽しめるそうです。こうした体験が再開されたときには、家族でのんびりと過ごすのにもぴったりの場所だと思います。 小平ふるさと村を歩いていると、近代から現代にかけての変化の大きさや、地域の人々が大切にしてきた暮らしの知恵に気づかされます。日常から少し離れて、過去に思いを馳せるひとときは、とても贅沢な時間でした。 旅程 東京 ↓(スクーター) 小平駅 ↓(徒歩) 小平ふるさと村 ↓(徒歩) 小平駅 関連イベント 周辺のスポット 江戸東京たてもの園 地域の名物 関連スポット リンク 小平ふるさと村 小平ふるさと村|東京都小平市公式ホームページ 小平ふるさと村/東京の観光公式サイトGO TOKYO 小平ふるさと村で...

肥後細川庭園:江戸の風情が薫る緑の回遊路

昼の散歩に肥後細川庭園(ひごほそかわていえん)に行ってきました。 肥後細川庭園は、もともと新江戸川公園という名前だったのを2017年に改名しました。 肥後細川庭園は、江戸時代の終わりごろに肥後国(ひごのくに、現在の熊本県)の細川家の下屋敷の一つとなりました。 明治時代になると、細川家の本邸となりました。 1960年に東京都が購入し、1975年に文京区に移管されました。 肥後細川庭園は、回遊式泉水庭園で、中心の大きな池の周辺を歩きながら(回遊)、庭の景色を楽しむことができます。園内には、細川家ゆかりの銘花「肥後六花」のうち、肥後椿(ひごつばき)、肥後芍薬(ひごしゃくやく)、肥後花菖蒲(ひごはなしょうぶ)、肥後山茶花(ひごさざんか)が植えられています。「肥後六花」の残り2つは、肥後朝顔(ひごあさがお)、肥後菊(ひごぎく)です。 園内には、松聲閣(しょうせいかく)と呼ばれる建物があります。 松聲閣は、明治時代に細川家の学問所として建設されました。その後、大正時代に大改修が行われ、2階建てになり、一時期は細川家の住まいとしても使用されていました。現在の建物は、2016年(平成28年)に耐震補強されたものです。 旅程 家 ↓(徒歩) 肥後細川庭園 ↓(徒歩) 家 関連イベント 周辺のスポット 永青文庫 関口芭蕉庵 鳩山会館 地域の名物 関連スポット リンク 肥後細川庭園 | 文京区 肥後細川庭園 | 文京区 肥後細川庭園|一般財団法人 公園財団 肥後細川庭園 | 文京区観光協会