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角館總鎭守 神明社:100キロマラソンの日、町に息づく伝統

秋田県仙北市にある神明社を訪れました。朝から角館の町を散策し、田沢湖の静かな湖面や歴史ある旧家の佇まいに触れた一日の締めくくりとして、この神明社へ足を運びました。 角館の総鎮守とされる神明社は、町の人々にとっても身近な存在のようで、境内にはどこか懐かしさと落ち着きが感じられます。広すぎず狭すぎず、程よい広さの境内を歩いていると、町の歴史を静かに見守ってきた神社であることが伝わってきました。本殿は華美な装飾こそありませんが、素朴な佇まいの中に厳かな雰囲気が宿っています。 参拝を終えて神明社を後にし、角館駅へと向かう道すがら、町が普段とは少し違う賑わいを見せていることに気づきました。この日はちょうど100キロマラソンの開催日だったようで、早朝から多くの参加者がスタート地点を目指して集まっていました。また、沿道ではイベントの一環なのか、神輿の準備に励む人々の姿も見られ、地元の伝統と現代の活気が交錯する特別な一日だったのだと感じました。 静けさの中に歴史が息づく神明社と、スポーツイベントでにぎわう角館の町。その対比を味わいながら、旅の終わりを迎えた一日でした。 旅程 東京 ↓(新幹線) 田沢湖駅 ↓(タクシー) たつこ像 ↓(タクシー) 角館武家屋敷通り ↓(徒歩) (略) ↓(徒歩) 武家屋敷 小田野家 ↓(徒歩) 外町史料館 たてつ ↓(徒歩) 新潮社記念文学館 ↓(徒歩) 西宮家 ↓(徒歩) 安藤醸造本店 ↓(徒歩) 神明社 ↓(徒歩) 角館駅 ↓(新幹線) 東京 周辺のスポット 西宮家 外町史料館たてつ 安藤醸造本店 リンク 角館總鎭守 神明社|トップページ 角館總鎮守神明社(秋田県仙北市)(秋田県仙北市)|東北の観光スポットを探す | 旅東北 - 東北の観光・旅行情報サイト

安藤醸造本店:赤レンガに刻まれた百年の手仕事、香ばしき伝統に包まれて

田沢湖のたつこ像が湖面に立つ姿を眺め、秋田県角館(かくのだて)の歴史ある旧家をいくつか巡ったのち、私は安藤醸造 本店を訪れました。 安藤醸造は、1853年(嘉永6年)創業の老舗。江戸時代末期から続く味噌・醤油造りの伝統を、今も変わらず受け継いでいます。本店の建物は、赤レンガが印象的な佇まいで、町の中にあってもどこか洋風の落ち着いた風格を放っていました。 入口をくぐると、ふわりと鼻をくすぐる醤油と味噌の香り。今も現役で使われている店舗スペースには、丁寧に並べられた商品がずらりと並び、どれも手に取ってみたくなるような存在感があります。 さらに奥に進むと、そこには仕込みに使われていた醤油の大きな壺や、明治・大正の時代を思わせる帳簿台帳、和傘や桶といった当時の道具類が展示されていました。それらはただの古道具ではなく、長年の営みと職人たちの手仕事の痕跡を今に伝える証人のようでした。 蔵の内部はひんやりと静かで、木の香りと発酵の名残を感じる空間。そこに並ぶ和室や、襖に描かれた西宮礼和(にしのみや れいわ)の繊細な絵には、単なる見学以上の趣がありました。特に和室は、商家としての格式と生活の風景が重なり合うような場となっており、かつての人々の暮らしを想像せずにはいられませんでした。 安藤醸造 本店は、商品を買いに立ち寄るだけの場所ではありません。そこには「醸造」という営みに込められた時間の重なりがあり、秋田の風土に根ざした人々の暮らしが、静かに息づいています。伝統の味の背景に広がる文化や歴史にふれるひとときは、旅の記憶をより豊かにしてくれました。 角館を訪れるなら、ぜひ足を運んでみてください。味覚だけでなく、五感すべてで「時の香り」を感じることができる場所です。 旅程 東京 ↓(新幹線) 田沢湖駅 ↓(タクシー) たつこ像 ↓(タクシー) 角館武家屋敷通り ↓(徒歩) (略) ↓(徒歩) 武家屋敷 小田野家 ↓(徒歩) 外町史料館 たてつ ↓(徒歩) 新潮社記念文学館 ↓(徒歩) 西宮家 ↓(徒歩) 安藤醸造本店 ↓(徒歩) 神明社 ↓(徒歩) 角館駅 ↓(新幹線) 東京 周辺のスポット 神明社 西宮家 外町史料館 たてつ リンク 無添加・天然醸造の調味料のお取り寄せ・ギフト|株式会社 安藤醸造 安藤醸造 本店 | 店舗情報 | 田沢湖角館観光協会-Tazawako Kakunod...

西宮家:田町の蔵に息づく明治・大正の気配

角館の町並みを歩いているうちに、地図の通りに進んだつもりが、どうやら西宮家には裏口から入ってしまったようでした。 黒板塀の内側に一歩足を踏み入れると、武家町の静けさがそのまま息づいていて、まず目に入ったのは蔵の展示です。古い掛け軸や衣装箱、人力車が並び、道具の使い込まれた質感から、かつての暮らしの手ざわりが伝わってきました。展示を見終えてさらに奥へ進むと、広いお土産スペースやレストランが現れ、観光客が休んだり、旅の合間に小腹を満たしたりできる気さくな雰囲気で、歴史の場がいまの旅人に開かれていることを実感しました。 西宮家は、角館の田町武家屋敷通りにある名家で、もとは久保田藩主・佐竹家の直臣に仕えた武士の家柄と伝わります。江戸ののち、明治から大正にかけて母屋と五つの蔵(文庫蔵・北蔵・前蔵・がっこ蔵・米蔵)が整い、屋敷構えと蔵のボリュームから当時の繁栄がうかがえます。とくに明治期の当主・西宮藤剛は角館町の初代町長を務め、地域に大きく貢献した人物として知られ、屋敷は角館の歴史・文化を今に伝える場として保存・活用されてきました。蔵のいくつかはショップや飲食、ギャラリーとして再生され、武家町の景色の中で、暮らしの文化に触れられるのが魅力です 表門からのアプローチも凛として美しいのですが、今回のように裏手からふと足を踏み入れると、蔵と庭が連なる奥行きの広さがいっそう印象に残ります。展示室では、古文書や生活道具の実物が静かに語り、土間の冷たさや木の香りが当時の空気を呼び戻してくれます。ひとめぐりしてレストランでひと息つくと、旅の時間がすっとほどけ、歴史の町に暮らす人の時間と自分の時間が重なるようでした。角館の武家屋敷群の中でも、西宮家は「見る」だけでなく「滞在し、味わい、買う」体験が一続きになっているのが魅力だと感じました。 帰り際、蔵の軒先に下がる小さな看板や、庭に据えられた石組みを眺めながら、春の枝垂れ桜の季節や、秋の色づきの頃にも歩いてみたいと思いました。武家町の静けさの中に、人の営みがつづいてきた気配が宿り、旅の余韻を長く残してくれる場所でした。 旅程 東京 ↓(新幹線) 田沢湖駅 ↓(タクシー) たつこ像 ↓(タクシー) 角館武家屋敷通り ↓(徒歩) (略) ↓(徒歩) 武家屋敷 小田野家 ↓(徒歩) 外町史料館 たてつ ↓(徒歩) 新潮社記念文学館 ↓(徒歩) 西宮家...

角館武家屋敷通り:外町史料館 たてつ

田沢湖から角館へ向かったこの日は、山と湖の静けさから一転して、江戸時代の城下町の空気の中に身を置く一日になりました。朝にタクシーで田沢湖をひとまわりしたあと、そのまま車で角館の武家屋敷通りまで送ってもらい、北側からゆっくりと歩き始めました。 本当は、古城山公園にも立ち寄るつもりでいました。しかしこのとき、古城山公園は「クマ出没のため立入禁止」という張り紙が出ていて閉鎖されていました。タクシーの運転手さんが「絶対に入ったらあぶないですよ」と、少し強い口調で念を押してくれたのを覚えています。当時は、どこか「マナーを守らない一部の人向けの注意」くらいの感覚で聞いていて、クマの怖さを実感できていませんでした。ところが、この記事を書いている2025年になった今、日本各地でクマの出没が社会問題として報じられるようになり、あのとき運転手さんが伝えようとしていた危機感は、単なるマナーの話ではなく「命に関わるリスク」の話だったのだと、ようやく腑に落ちてきました。 角館の町は、もともと江戸時代初期の1620年に、秋田藩主佐竹義宣の弟・芦名義勝によって現在の場所に城下町として整えられたと言われています。 それ以前は古城山の北側に町がありましたが、水害や火災が多かったため、山の南側、現在の位置に町を移したといわれています。三方を山に囲まれ、西に桧木内川、南に玉川が流れるこの地は、防御と生活の両面で好条件がそろっており、城下町として理想的な立地だったそうです。 町の特徴のひとつが、武士の町である北側の「内町」と、商人や町人が暮らした南側の「外町」が、「火除け」と呼ばれる広い空地と土塁によって区切られていることです。江戸時代は火災が最大級の災害だったため、防火帯として意図的に空間を確保し、町全体を守る都市計画が施されていました。 現在も当時の町割りはほぼそのまま残っており、武家屋敷通りの一帯は重要伝統的建造物群保存地区として指定されています。 いわゆる「みちのくの小京都」と呼ばれる由来も、この町割りの保存状態の良さにあります。 タクシーを降りたのは、武家屋敷通りの北側でした。黒い板塀がまっすぐ続き、その奥にはモミやシダレザクラの大木が縦方向にも横方向にも重なり合うように茂っています。歩道側は観光地らしく開けているのに、塀の向こうは少し薄暗い森のようで、外から眺めているだけでも、武家屋敷という空...

たつこ像:湖に秘められた伝説、永遠を望んだ乙女のまなざし

今日は角館に行ってきました。 その前にちょっと遠回りですが、田沢湖駅で降りてたつこ像を見てきました。 たつこ像は田沢湖の西岸にあります。 ひっそりと建っている姿は、デンマークの人魚象を思い出しました。辰子伝説は辰子という女性が龍になり田沢湖に身を投げ、水深の深い田沢湖ができたというお話です。 水がとんでもなく澄んでいてきれいでした。 田沢湖は水深423.4mで日本で最深の湖です。 この後、タクシーでそのまま角館に向かいました。もともと古城山公園から角館駅に向かって観光スポットをまわる予定でしたが、熊出没のため登山禁止になっていました。タクシーの運転手が結構本気で「絶対に行かないように!」と注意されていたのですが、その後の東北での熊被害を見ると従っておいて良かったです。 旅程 東京 ↓(新幹線) 田沢湖駅 ↓(タクシー) たつこ像 ↓(タクシー) 角館武家屋敷通り ↓(徒歩) (略) ↓(徒歩) 武家屋敷 小田野家 ↓(徒歩) 外町史料館 たてつ ↓(徒歩) 新潮社記念文学館 ↓(徒歩) 西宮家 ↓(徒歩) 安藤醸造本店 ↓(徒歩) 神明社 ↓(徒歩) 角館駅 ↓(新幹線) 東京 周辺のスポット 角館武家屋敷通り リンク たつこ像 観光情報 | 仙北市 たつこ像 | 観光・体験スポット | アキタファン 田沢湖・たつこ像 |東北の観光スポットを探す | 旅東北 - 東北の観光・旅行情報サイト