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12月, 2019の投稿を表示しています

セントローレンス マーケット:古さと新しさが同居する、年末の市場風景

年越しイベントのために訪れていたトロント観光の2日目に、セントローレンス マーケット(St. Lawrence Market)へ足を運びました。朝からトロント旧市役所などを見てまわったあとに訪れたこの場所は、単なる観光地というより、街の歴史と日々の暮らしがそのまま積み重なったような空間でした。外観は落ち着いたレンガ造りで、遠目には歴史的建造物らしい重厚さがあります。けれども、いざ中へ入ってみると、そこに広がっていたのは古めかしさよりも、今も現役で使われている都市の市場としての生き生きとした空気でした。 セントローレンス マーケットは、1803年に公設市場として位置づけられた、トロントでも最も古い市場のひとつです。市場の場所は長く町の中心的な役割を果たし、かつては市政とも深く結びつき、トロント最初期の市庁舎機能とも関わってきました。現在の市場の建物群も、そうした長い変遷の上に成り立っており、単に「古い市場」ではなく、都市の成長そのものを映してきた場所だと分かります。食べ物を売り買いする場であると同時に、人が集まり、情報が交わり、街の輪郭が形づくられてきた場所だったのでしょう。 年末の12月31日というと、日本ではすでに正月を迎える空気が濃くなっている時期ですが、ここではまだクリスマスの装飾が残っていました。その光景がとても印象的で、同じ年末でも文化が違えば街の時間の流れ方も違うのだと感じました。日本では門松や正月飾りに切り替わる頃ですが、北米ではクリスマスの余韻がなお街に残り、祝祭の季節が少し長く続いているように見えます。旅先では有名な建物や風景そのものももちろん面白いのですが、こうした季節感の違いに触れると、異国に来たのだという実感がいっそう深まります。 市場の内部は、いかにも欧米のマーケットらしい、天井の高い大きな空間でした。倉庫のようでもあり、産業都市の歴史を感じさせる骨格を持ちながら、同時に中はとても整っていて、清潔感のある店が並んでいました。海外の市場というと、古い屋台や年季の入った小さな商店が密集している姿を想像することもありますが、ここはそうした雑然とした魅力とは少し違い、現代の都市にふさわしい洗練がありました。長い歴史を持ちながらも、過去を保存するだけでなく、今の生活の中で使い続けられているからこその美しさがあったように思います。 セントローレンス マ...

東京都庁:243メートルの存在感、近未来の大聖堂、建築美にふれるひととき、東京の絶景を眺める

新宿にある東京都庁(とうきょうとちょう)に来ました。 新宿にそびえ立つ東京都庁は、東京の政治・行政の中心であると同時に、観光スポットとしても多くの人々に親しまれている建物です。東京都新宿区西新宿に位置し、都営大江戸線の「都庁前駅」から直結しているため、アクセスも非常に便利です。また、JR新宿駅からも徒歩10分ほどで到着できる距離にあります。 東京都庁は、バブル期が終わる頃の1990年(平成2年)に竣工された比較的新しい建物で、設計を手がけたのは世界的な建築家・丹下健三(たんげ けんぞう)氏です。彼は、東京カテドラル聖マリア大聖堂なども手がけたことで知られており、その重厚で荘厳な建築スタイルは都庁にも色濃く表れています。東京都庁第一本庁舎の高さは約243メートル。ツインタワーのようにそびえる姿は、まるで近未来の大聖堂を思わせる迫力があります。 都庁の魅力のひとつに、展望室の存在があります。第一本庁舎の45階にある展望室は、誰でも無料で入ることができ、地上202メートルの高さから東京の街並みを一望できます。晴れた日には、遠く富士山まで見渡せることもありますし、夕暮れ時や夜景の美しさも格別です。外国人観光客にも人気が高く、ガイドブックにも必ずといっていいほど掲載されています。 展望室にはお土産ショップやカフェもあり、東京らしいグッズを買ったり、景色を眺めながらひと息ついたりすることもできます。こうした施設の充実も、東京都庁を訪れる楽しさのひとつといえるでしょう。 もちろん、東京都庁は観光地であるだけでなく、都政の中枢でもあります。現在の都知事は小池百合子氏で、ここから東京全体の行政を取り仕切っています。都市計画、防災、交通、福祉、教育など、都庁では実に多岐にわたる業務が日々行われています。 旅行や散策の途中でふらっと立ち寄るにもぴったりですし、建築や都市行政に興味がある方にはぜひ一度訪れてみてほしいスポットです。東京都庁は、東京という都市の姿を象徴する存在であり、そこには都市のエネルギーと未来への可能性が詰まっています。 バブル期 バブル期という言葉を聞くと、多くの方が「華やかだった時代」「お金が湯水のように使われていた」というイメージを持つのではないでしょうか。実際、1986年(昭和61年)から1991年(平成3年)ごろにかけての日本は、経済成長がピークを迎え、人々の生...

明治神宮:杜の中で出会う日本の伝統と四季、大鳥居の中で感じる歴史

海外に旅行に行くことが多いですが、最近は国内、特に都内の観光スポットにも行くようにしています。 今日は、明治神宮に来ました。 明治神宮は、1920年(大正9年)に創建され、祭神は明治天皇と昭憲皇太后です。 原宿駅から、明治神宮の南側から入ると、まず明治神宮ミュージアムがあります。 明治天皇に関する資料や宝物が展示され、景色の良い休憩スペースがあります。 明治神宮ミュージアムから、少し歩くと「代々木」があります。もともと、明治神宮の敷地内にあった樅(もみ)の木が代々あったことから、代々木という地名になりました。元の木は戦争で焼失し、現在の木は植継いだものです。 代々木から、参道に沿って北に進むと左手に明治神宮御苑への入り口が見えてきます。 明治神宮御苑に入って、最初に見える南池(なんち)には、昭憲皇太后が釣りを楽しまれたお釣台(おつりだい)があります。 さらに進むと、明治天皇が昭憲皇太后のために建てられた休所の隔雲亭(かくうんてい)が見えてきます。 その先には、菖蒲田(しょうぶだ)があります。明治天皇が、優秀な品種を集めさせたもので、当時でも80種類以上ありました。現在は、150種を超えています。花菖蒲には江戸種、伊勢種、肥後種の三系統があり、ここには江戸種が植えられています。6月上旬から7月上旬に花が咲きます。 さらに突きあたりまで進むと、清正井(きよまさのいど)があります。この地に下屋敷を構えていた加藤清正が掘ったと言われています。毎分60リットルの水が湧き、南池の水源でもあります。水温は一年を通して15度程度で一定です。 菖蒲田の途中から清正井まで行列ができていて、見るのに少し時間がかかります。 ここから、御苑の入り口に戻り、本殿に向かいます。 南神門。重要文化財です。 本殿は想像通りすさまじい人です。 初詣に何度か来たことはありましたが、ミュージアムや御苑は初めてだったので、とても新鮮でした。 旅程 原宿駅 ↓(徒歩) 明治神宮 ↓(徒歩) 原宿駅 関連イベント 周辺のスポット 地域の名物 関連スポット 伏見桃山陵: 明治天皇の陵 リンク 明治神宮 明治神宮 - 東京都神社庁