大英博物館(The British Museum)を予約していた時間に近づいてきたため、ハロッズから地下鉄で移動しました。日本でも増えてきましたが(記事は2025年に書いています)、改札機を VISA touch で通れるのは、本当に便利です。大英博物館の前に来ると予約をしていない人が殺到して車道まで出ており、混乱ぶりがすさまじかったです。大英博物館は無料ですが、現在のオーバーツーリズムの下では予約は必須です。飛行機までに時間が無いため、1時間程度しか滞在できなかったため、パンフレットに書かれていたおススメのものしか見ることができませんでした。 ロンドン観光で外せないスポットのひとつに、大英博物館があります。世界的に有名なこの博物館は、1753年に設立され、1759年から一般公開が始まりました。人類の歴史や文化、芸術に関する膨大なコレクションを誇り、特に古代文明に関する展示が充実しています。入館は無料で、誰でも気軽に訪れることができるのが大きな魅力です。 大英博物館の見どころのひとつが、エジプトのロゼッタ・ストーンです。これは古代エジプトのヒエログリフ解読の鍵となった石碑で、ギリシャ語、デモティック(民衆文字)、ヒエログリフの三種類の文字が刻まれています。1799年に発見され、これをもとにフランスの言語学者シャンポリオンがヒエログリフの解読に成功しました。このロゼッタ・ストーンの展示エリアは特に人気が高く、常に多くの観光客が集まっています。 また、ギリシャのパルテノン神殿から持ち出された彫刻、エルギン・マーブルも大英博物館の重要な展示品です。これらの彫刻は19世紀初頭にイギリスの外交官エルギン卿によって運ばれ、以来、大英博物館で展示されています。美しい彫刻の数々は、古代ギリシャの芸術の素晴らしさを伝えてくれますが、その所有権をめぐる議論も続いています。 さらに、大英博物館には古代エジプトのミイラも展示されています。サルカファガス(石棺)や副葬品とともに、何千年も前のミイラが保存されている様子は圧巻です。エジプトの死生観や埋葬文化を間近で感じることができ、歴史好きならずとも興味を引かれる展示となっています。 メソポタミア文明に関心がある人にとっては、アッシリア帝国のライオン狩りのレリーフも必見です。紀元前7世紀に作られたこのレリーフは、当時の王アッシュルバニパルがライ...