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登呂遺跡:日本初の弥生時代の水田跡が発見された遺跡で弥生人の足跡をたどる

本日は、三保松原と登呂遺跡(とろいせき)を見学に静岡に来ました。同じ静岡市ですが、結構離れています。静岡駅で昼食をとったあと、登呂遺跡へ向かいました。 登呂遺跡は、静岡県静岡市駿河区にある弥生時代後期の集落遺跡です。日本の弥生時代を語る上で欠かせない遺跡のひとつとして知られています。発見されたのは1943年(昭和18年)のことで、当時、軍需工場の建設が進められている最中に偶然見つかりました。その後の発掘調査によって、弥生時代の人々が暮らしていた住居や、稲作を行っていた水田跡などが明らかになりました。 登呂遺跡の最大の特徴は、日本で初めて弥生時代の水田跡が発見されたことです。用水路や田植えの跡が残っており、稲作を中心とした人々の暮らしがうかがえます。また、集落内には竪穴住居や高床倉庫があり、弥生時代の生活様式を具体的に知ることができます。これらの発見は、当時の稲作文化がどのように広まり、発展していったのかを考える上で非常に重要な手がかりとなりました。 現在、登呂遺跡は「登呂遺跡公園」として整備されており、復元された住居や水田を見ることができます。弥生時代の風景をそのまま再現したような光景が広がっており、訪れる人々に当時の生活を想像させてくれます。また、遺跡の隣には「静岡市立登呂博物館」があり、発掘された土器や石器、農具などが展示されています。ここでは、弥生時代の暮らしに関する詳しい説明があり、知識を深めることができます。 博物館では、火起こしや土器作りなどの体験プログラムも用意されており、実際に弥生時代の生活を体験することができます。子どもから大人まで楽しめる内容となっており、歴史を身近に感じることができるのが魅力です。 静岡市を訪れる際には、登呂遺跡に立ち寄ってみるのもおすすめです。日本の古代史に触れ、弥生時代の人々の暮らしを体感することで、歴史の奥深さを改めて実感できるでしょう。 旅程 東京 ↓(新幹線) 静岡駅 ↓(JR東海道本線) 清水駅 ↓(バス) 御穗神社 ↓(徒歩) 三保松原 ↓(バス) 清水駅 ↓(JR東海道本線) 静岡駅 ↓(バス) 登呂遺跡 ↓(バス) 静岡駅 ↓(新幹線) 東京 関連イベント 周辺のスポット 地域の名物 おでん粉:おでんにかけてもご飯にかけてもおいしい 関連スポット リンク 静岡市立登呂博物館 国指定特別史跡 登呂遺跡:静岡市公式...

三保松原:神話の風が吹く、天女が舞い降りた海辺の道

本日は、三保松原を訪れるため、静岡に来ました。空にはところどころ薄い雲が浮かんでいましたが、富士山の裾野がくっきりと見えるほどの良い天気に恵まれ、穏やかな一日となりました。 三保松原には、御穗神社から「神の道」と呼ばれる参道を歩いて向かいました。この道は、松並木の間をまっすぐに伸びており、まるで過去と現在をつなぐ時の回廊のようでした。御穗神社は、三保の守り神として古くから信仰を集めてきた神社で、羽衣伝説とも深く結びついています。 道を抜けた先に現れたのは、三代目の「羽衣の松」。その名の通り、天女が羽衣を掛けたと伝えられる松の木です。かつての初代、二代目はいずれも寿命を終え、現在の松がその伝承を今に伝えています。松の根元には、羽衣伝説を描いた石碑があり、天女と漁師の切なくも美しい物語に思いを馳せることができます。 さらに進んで、羽車神社を参拝しました。この小さな社は、羽衣伝説の舞台を見守るように静かに佇んでおり、訪れる人々に神話の余韻を与えてくれます。 目の前には、松原と砂浜、そして駿河湾の海が広がっていました。波打ち際には冬の陽光がやさしく反射し、遠くには富士山がそびえ立っていました。松の緑と白い砂、青い海と空とのコントラストが印象的で、日本の原風景とも言える風景に、ただただ見入ってしまいました。 三保松原は、富士山世界文化遺産の構成資産としても知られていますが、単なる景勝地にとどまらず、神話と歴史、そして人々の祈りが織り込まれた場所でもあります。歩くたびに、何か大切なものに包まれているような感覚がありました。 この日の訪問は、単なる観光ではなく、自然と伝承が響き合う静かな時間を過ごすひとときとなりました。再び訪れるときは、また違った季節の表情が待っていることでしょう。 旅程 東京 ↓(新幹線) 静岡駅 ↓(JR東海道本線) 清水駅 ↓(バス) 御穗神社 ↓(徒歩) 三保松原 ↓(バス) 清水駅 ↓(JR東海道本線) 静岡駅 ↓(バス) 登呂遺跡 ↓(バス) 静岡駅 ↓(新幹線) 東京 関連イベント 周辺のスポット 御穗神社 地域の名物 関連スポット リンク 三保松原 三保松原 【富士山世界文化遺産構成資産登録】|【公式】静岡のおすすめ観光スポット/駿府静岡市~最高の体験と感動を 世界文化遺産富士山の構成資産「三保松原」:静岡市公式ホームページ

御穗神社:伝説と歴史に包まれた静岡の散歩道

本日は三保松原を訪れる予定で静岡に来ており、松原に向かう前に、まずはその近くにある御穗神社(みほじんじゃ)に立ち寄りました。 「御穗」と書いて「みほ」と読むこの神社は、三保松原と深いゆかりがあります。三保松原といえば、日本三大松原にも数えられ、羽衣伝説の舞台としても有名です。その伝説によれば、天女が舞い降り、羽衣を松の枝にかけて舞を舞ったとされていますが、御穗神社はまさにこの伝説と縁が深く、三保の地に古くから鎮座してきました。 境内に足を踏み入れると、静けさと神聖な雰囲気が広がっていました。まず拝殿で参拝し、旅の安全と静岡での一日がよいものになるよう願いを込めました。社殿は落ち着いた佇まいで、地域の人々に大切に守られていることが伝わってきます。 参拝を終えた後は、「神の道」と呼ばれる参道を進みました。この道は御穗神社から三保松原まで真っ直ぐに続いていて、かつては松の木々に囲まれていたそうです。今でも松並木が残り、ゆっくりと歩くと、羽衣伝説に思いを馳せることができます。道を進むごとに、次第に松原とその先の海が近づいてくるのを感じ、自然と心が澄んでいくような気がしました。 御穗神社と三保松原は、単なる観光地としてだけでなく、日本の神話や伝説、そして地元の暮らしと深く結びついています。今回の訪問を通じて、歴史や物語の息づく土地を自分の足で歩くことの大切さを、あらためて感じました。 旅程 東京 ↓(新幹線) 静岡駅 ↓(JR東海道本線) 清水駅 ↓(バス) 御穗神社 ↓(徒歩) 三保松原 ↓(バス) 清水駅 ↓(JR東海道本線) 静岡駅 ↓(バス) 登呂遺跡 ↓(バス) 静岡駅 ↓(新幹線) 東京 関連イベント 周辺のスポット 三保松原 地域の名物 関連スポット リンク miho-jinja.jp 御穂神社|【公式】静岡のおすすめ観光スポット/駿府静岡市~最高の体験と感動を 御穂神社 (三保)---静岡市観光ガイド 『駿河湾★百景』 御穂神社|しずおか東海道まちあるき

駿府城跡:家康が愛した城、戦国から江戸へ激動の歴史

午前中に久能山東照宮を参拝し、静岡駅周辺に移動し、かつて駿府城(すんぷじょう)があった駿府城公園に来ました。 駿府城は、静岡県静岡市にある歴史的な城跡で、徳川家康と深い関わりを持つことで知られています。現在は駿府城公園として整備され、市民や観光客が訪れる憩いの場となっています。 戦国時代、この地には今川義元の居城である「今川館」がありました。しかし、1568年(永禄11年)に武田信玄が駿河へ侵攻したことで今川氏は滅亡し、その後、駿府の地は徳川家康の手に渡ります。家康は幼少期を今川氏のもとで過ごしたため、この地には特別な思いがあったことでしょう。 1585年(天正13年)、家康は浜松城から駿府へ移り、城の改修を行いました。しかし、1590年(天正18年)に豊臣秀吉の命で関東へ移封されると、駿府城は中村一氏(なかむら かずうじ)が城主となります。その後、家康が将軍職を秀忠に譲り、大御所政治を行うために駿府へ戻った1607年(慶長12年)、城は大改修され、壮大な姿へと生まれ変わりました。 駿府城は江戸城に匹敵するほどの規模を誇り、家康の権威を示す象徴でもありました。しかし、1635年(寛永12年)に大火によって焼失し、その後再建されるものの、江戸時代を通じて大きな影響を持つことはありませんでした。明治維新後は廃城となり、旧陸軍の施設が置かれましたが、戦後には駿府城公園として整備され、現在に至ります。 現在の駿府城公園では、復元された東御門や巽櫓を見ることができます。これらの建築物は、当時の姿を再現しており、内部には歴史資料が展示されています。また、1989年(平成元年)には巽櫓が復元され、駿府城の歴史をより身近に感じられるようになりました。 天守台の発掘調査も進められ、巨大な石垣が発見されたことから、かつての壮大な姿を想像することができます。 春には桜が咲き誇り、花見スポットとしても人気があります。広々とした公園内には徳川家康像もあり、歴史を感じながら散策することができます。静岡駅から徒歩圏内でアクセスも良く、静岡観光の際にはぜひ立ち寄りたい場所のひとつです。 駿府城は、家康の人生とともに歩んだ城として、その歴史を今に伝えています。訪れることで、戦国時代から江戸時代にかけての歴史の流れを感じることができるでしょう。 今川仮名目録 今川仮名目録(いまがわかなもくろく)は、戦...

久能山東照宮:石段の先に見える、海と歴史の風景

本日、静岡市にある久能山東照宮を訪れました。雲ひとつない快晴に恵まれ、どこから眺めても景色が澄んでおり、まさに旅日和でした。久能山東照宮は徳川家康を祀る神社で、駿府城で生涯を終えた家康の遺骸が、まずこの地に埋葬されたことから始まります。現在では日光東照宮に改葬されたとされますが、ここ久能山も家康信仰の原点として重要な場所です。 私はまず、日本平からロープウェーに乗って久能山へと向かいました。眼下に広がる駿河湾と、遠くに霞む伊豆半島の連なりが見渡せ、空中散歩のような時間を楽しみました。 山頂に着くと、朱塗りの楼門が出迎えてくれ、その先に続く唐門や神庫、そして拝殿へと進みました。 唐門は極彩色の装飾が見事で、細部まで丁寧に手が加えられており、江戸初期の建築技術と美意識を感じさせてくれます。 参拝を終え、廟門を抜けて家康公の神廟に向かいました。緑に囲まれた静かな空間に建つこの神廟は、厳かな雰囲気を湛え、かつての天下人にふさわしい風格がありました。歴史の中の人物が実際に眠っている場所に立つと、不思議と時間の流れを越えた感覚になります。 参拝後は、敷地内にある久能山東照宮博物館も見学しました。家康ゆかりの甲冑や武具、書状などが展示されており、当時の空気を感じさせる品々に見入ってしまいました。特に家康の遺愛品とされる品々には、彼の趣味や人柄の一端を感じ取ることができました。 予定ではここで再びロープウェーで日本平へ戻るつもりでしたが、時間に少し余裕があったため、ふと思い立って表参道を歩いて下ることにしました。約千段といわれる石段の参道は、かつては家康の遺体を運ぶ際にも使われたという由緒ある道です。最初は体力的に不安もありましたが、緩やかに下る道は思いのほか楽で、途中の海を望む景色が美しく、足取りも軽やかになりました。 無事に久能海岸までたどり着くと、広がる水平線と松林が織りなす風景が広がっており、思わず深呼吸をしました。そして、その景色に後押しされるように、再び表参道を登り直し、久能山東照宮に戻るという贅沢な往復参拝となりました。ふだんはロープウェーに頼りがちですが、こうして自分の足で参道を歩くことで、より深くこの地と向き合えたような気がします。 最後は再びロープウェーに乗り、日本平へと戻りました。1日の終わりに、山上から見下ろす駿河の海と、そこに浮かぶ夕陽が印象的で、静かにこ...