スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

ラベル(集会所)が付いた投稿を表示しています

Ong Voi Communal House:象のシンボルに込められた力と知恵

ホイアン民俗文化博物館で買ったチケットで5か所見れるということで、陳祠堂で2つ目なので他も見てまわることにしました。後で分かることですが、このチケットをチェックしない場所もあり、うまくいけば5か所以上見れます。 陳祠堂を南に向かうと、Google Mapでは Hoi An とだけ書かれていて、チケットと一緒にもらった日本語の地図では「ホイアンと言う集会所」と書かれた建物に行ってみました。 現地に設置されていた説明文によると、そこは英語では Hoi An Communal House、またはOng Voi Communal Houseと呼ばれています。Communal Houseで検索するとベトナムの情報が大量に出てきます。ベトナムの伝統的な建築の一つで、地域社会の精神的・文化的な中心地のことを英語でCommunal Houseと呼び、ホイアンにもいくつかあるようです。このブログでは分かりやすいようにOng Voi Communal Houseとします。 ホイアンの旧市街には、歴史的な建造物や文化的な遺産が数多く残されています。その中でも特に注目すべき場所の一つが「Ong Voi Communal House」です。この建物は、地域の伝統や信仰が色濃く反映された象徴的な場所であり、「Ong Voi」という名前はベトナム語で「象のおじいさん」を意味し、その名前に由来する「象」が特別な意味を持っています。 Ong Voi Communal Houseは、地域社会の中心地として機能してきました。ここでは、守護神や祖先を祀る儀式が行われ、農業や漁業の成功を祈願する場としても重要な役割を果たしてきました。ベトナムの伝統的な生活では、村全体が一つの共同体として機能しており、その核となるのがコミュナルハウスでした。Ong Voi Communal Houseも例外ではなく、地域の人々が集い、意見を交換し、祭りや祝い事を共に祝う場所として大切にされてきました。 この建物の最大の特徴は、その建築と装飾にあります。Ong Voi Communal Houseは、中国文化の影響を受けたベトナムの伝統的な建築様式で造られており、彫刻や漆塗りが施された柱や梁が見事です。特に、建物内外に見られる象のモチーフは、この建物の名前の由来でもあり、力強さや知恵、そして地域を守る象徴とされています...