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川崎市岡本太郎美術館:「芸術は爆発だ!」を体感する

建国記念の日で休日の本日は、先週土曜日に行けなかった登戸の岡本太郎美術館と府中の大國魂神社と武蔵府中熊野神社古墳に行くことにしました。まずは、登戸へ。 川崎市岡本太郎美術館は、神奈川県川崎市多摩区に位置し、日本を代表する芸術家・岡本太郎の作品を展示する美術館です。生田緑地の豊かな自然に囲まれたこの美術館では、岡本太郎の代表作や創作の背景を知ることができ、彼の芸術哲学を身近に感じられます。 美術館に入ると、岡本太郎の大胆な色使いや力強い造形が目に飛び込んできます。彫刻、絵画、デザインなど多岐にわたる作品が展示されており、「芸術は爆発だ!」という彼の有名な言葉が具現化されたような空間が広がっています。特に、大阪万博の「太陽の塔」に関する資料やスケッチは、岡本太郎の創造力の奥深さを感じさせる貴重なものです。 また、館内では定期的に企画展が開催され、岡本太郎の作品を異なる視点から楽しめます。彼の影響を受けた現代アートやデザインを取り上げた展示もあり、新たな発見があるかもしれません。 岡本太郎の父と母 岡本太郎自身だけでなく、ご両親についての展示もあります。岡本太郎の父、岡本一平(おかもと いっぺい) は、明治から昭和にかけて活躍した漫画家、風刺画家、作家であり、日本の漫画文化の発展に貢献した人物です。新聞や雑誌に多くの風刺画を掲載し、日本の近代漫画の礎を築きました。特に、「東京朝日新聞」 での連載漫画は人気があり、社会風刺の要素を含んだ作品を数多く発表しました。 母親の岡本かの子(おかもと かのこ)は、明治から昭和にかけて活躍した歌人、小説家、仏教研究者であり、独特の感性と強い個性を持った文化人でした。東京の裕福な家庭に生まれ、幼少期から文学に親しんで育ちました。10代の頃から短歌に興味を持ち、「明星」や「スバル」などの文学雑誌で活躍。与謝野晶子(よさの あきこ)らと交流し、大胆で情熱的な歌を詠みました。1920年代後半から小説執筆を本格化し、独自の文体と哲学的なテーマで注目されました。特に『鶴は病みき』や『老妓抄』などの作品が評価されています。 岡本一平、岡本かの子、岡本太郎は、作品を今日で作成もしています。 ミュージアムショップとカフェ ミュージアムショップには岡本太郎デザインのグッズが並び、お土産にもぴったりです。カフェでは、アートにちなんだメニューを楽しめるので、鑑...

川崎市立日本民家園:日本の暮らしと文化を知る旅

藤子・F・不二雄ミュージアムからGoogle Mapにも名前が載ってない小川に沿って西に向かい、日本民家園へ行きました。もともと登戸には藤子・F・不二雄ミュージアムと岡本太郎美術館が目的で来ていて、日本民家園は時間が余った時に立ち寄る予定だったのですが、藤子・F・不二雄ミュージアムにそれほど時間がかからなかったため、先に日本民家園に行くことにしました。行く前に軽くChat GPTで調べた程度だったので、完全に舐めていましたが、規模も内容もすばらしく5時間ほど滞在して、結果的に岡本太郎美術館は別の日に行くことにしました。 川崎市立日本民家園は、神奈川県川崎市多摩区の生田緑地にある野外博物館です。1967年(昭和42年)に開園し、日本各地から移築された歴史的な民家を展示しています。江戸時代から明治時代にかけての農家や商家、武家屋敷など、全国から集められた25棟の建築物が復元され、訪れる人々に日本の伝統的な生活文化を伝えています。 まず入ってすぐに、展示室があります。民家の建て方や屋根、構造、間取りなどについて、コンパクトにまとまっています。 園内では、各地域の風土に適した建築様式を見ることができます。例えば、岐阜や富山などの豪雪地帯で見られる合掌造りの家は、茅葺きの三角屋根が特徴的です。また、東北地方の曲り家は、家と馬屋が一体となった構造で、寒さの厳しい環境でも馬と共に暮らせる工夫がされています。関東や近畿地方に多く見られた町屋は、商人の家として建てられ、間口が狭く奥行きのある造りになっています。 これらの古民家は「当初復原(とうしょふくげん)」という方法で移築されており、住んでいく中で近い年代の技術で改造された部分(水道など)や傷んだ部分を当初の状態に戻すようにしています。建築の世界では、復元(ふくげん)と復原という単語は使い分けれており、失われた建物を推測で再現することを復元、旧部材や残っている文献などを根拠が確かな場合を復原といいます。障子にはユネスコ無形文化遺産の細川紙(ほそかわし)が使われています。茅葺屋根(かやぶきやね)は7~8年ごとに差茅(さしがや)という部分的な修理を行い、20~30年ごとに全面的な葺き替え(ふきかえ)を行います。 国指定重要文化財 25棟すべてが、現地のものを移築し、建築された時期のものを復元しており、非常に貴重なものですが、中には7件...

川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム:子どもも大人も夢中に!藤子・F・不二雄の世界にどっぷり!

本日は、藤子・F・不二雄ミュージアムと岡本太郎美術館を見に神奈川県の登戸に来ました。途中に日本民家園という古民家の博物館があったので軽い気持ちで立ち寄ってみましたが、内容があまりに膨大かつすばらしく、日本民家園に5時間以上滞在してしまい、岡本太郎美術館は断念しました。2月11日(火)も建国記念の日で休日なので、再度来ようと思います。 川崎市にある藤子・F・不二雄ミュージアムは、『ドラえもん』をはじめとする藤子・F・不二雄作品の世界を存分に楽しめる場所です。2011年に開館し、藤子・F・不二雄の生誕地である川崎市多摩区に位置しています。 ミュージアムに行くには、事前にチケットを購入する必要があります。日時指定の予約制となっており、ネットなどで入館券を手に入れることができます。アクセスは、小田急線やJR南武線の登戸駅から出発するミュージアム行きの専用バスを利用するのが便利です。登戸駅や宿河原駅から徒歩でも行けるため、散策がてら訪れるのもおすすめです。小田急線の登戸駅は、看板や自動販売機がドラえもんテイストで期待が高まります。 館内には、藤子・F・不二雄の作品をじっくり楽しめる展示室があります。原画や創作過程が紹介されており、貴重な資料を見ることができます。『ドラえもん』や『パーマン』、『キテレツ大百科』など、誰もが知る名作の世界が広がっており、定期的に展示内容が変わるため、何度訪れても新しい発見があります。 ミュージアムの見どころの一つに、「みんなのひろば」があります。ここでは、『ドラえもん』の「どこでもドア」や『のび太の恐竜』に登場する「ピー助」などのオブジェが設置され、作品の世界に入り込んだような気分を味わえます。写真撮影ができるスポットも多く、訪れた記念にぴったりです。 また、オリジナルの短編アニメを上映する「Fシアター」も楽しみの一つです。ここでしか見ることのできない特別な作品が上映されており、ファンにはたまらないコンテンツとなっています。アニメの世界観をさらに堪能できるのが、ミュージアム内にあるカフェです。『ドラえもん』に登場する「アンキパン」風のトーストや、どら焼きをアレンジしたスイーツなど、ユニークなメニューが楽しめます。 さらに、ミュージアム限定グッズを取り扱うギフトショップも見逃せません。ここでしか手に入らないオリジナルアイテムが豊富に揃っており、お土...

カップヌードルミュージアム 横浜:麺と発明の冒険譚、安藤百福のキッチンをのぞく

コロナ以降、週末の一日は都内の観光スポットをまわるのが習慣になっていますが、今日は都内で雨が降りそうだったので、少し距離を伸ばして横浜のカップヌードルミュージアムに行きました。 子供向けのアトラクションが多く小さな子供のいる家族が過ごすのに良い場所です。 自分だけのカップラーメンやチキンラーメンを作れるアトラクションもありますが、事前予約や先着順でこの日はすでに満員でした。そもそも子供向けで私は大人一人で行っているので、空いていてもよっぽど閑散としていないと参加しないと思います。 創業者の安藤百福さんのことを映像で学ぶことができます。 安藤百福さんは、48歳のときにインスタントラーメンを発明し起業されました。今の自分とほぼ同じ歳なので、この年齢でも新しいことに挑戦することが大切だと感じました。 その後、91歳で宇宙食用のラーメンを開発されているので生涯を通して挑戦されていました。 旅程 みなとみらい駅 ↓(徒歩約10分) カップヌードルミュージアム ↓(徒歩約10分) みなとみらい駅 周辺のスポット よこはまコスモワールド 横浜ランドマークタワー 横浜赤レンガ倉庫 山下公園 リンク カップヌードルミュージアム 横浜

日本郵船氷川丸:山下公園の海に浮かぶ、昭和の豪華船をたどる旅

横浜・山下公園の海に、黒と白と赤の船体が静かに浮かんでいます。この船、日本郵船氷川丸を本日の締めくくりとして訪れました。朝から三渓園を歩き、港の見える丘公園で港を見下ろしたあと、夕方の山下公園へ下りてくると、冬の澄んだ空気の中で氷川丸が待っていてくれたのが印象的でした。 氷川丸は、1930(昭和5)年に横浜で建造された日本郵船の貨客船で、太平洋横断のシアトル航路に就航した船です。戦前日本を代表する高速貨客船として活躍し、チャーリー・チャップリンや皇族、柔道の嘉納治五郎など、当時の著名人も乗船したことで知られています。太平洋戦争が始まると海軍の特設病院船となり、触雷しながらも沈まずに任務を続け、戦後は再び貨客船として太平洋を行き来しました。30年ほどの現役生活を終えたのち、1961年に山下公園前に係留されて保存され、現在は戦前に建造された唯一の現存貨客船として、国の重要文化財にも指定されています。横浜港のシンボルとして、単なる観光スポットという以上に、日本の海運史を物語る存在だと感じます。 船内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んできたのは、客席へと続く狭くて長い通路でした。現代のクルーズ船のような開放感とは違い、壁が迫ってくるような細い廊下を歩いていくと、かえって「ここから船旅が始まる」という期待感が高まります。 やがて通路の先が開け、アールデコ様式で整えられた食堂にたどり着きました。白いテーブルクロスがぴんと張られ、食器がきちんと並んだテーブルが規則正しく並ぶ様子は、まるで映画の中で見る昔の豪華客船の一場面そのものでした。実際、氷川丸の一等食堂や社交室は、シアトル航路で活躍していた時代の資料を基に復原されたもので、当時の雰囲気を今に伝えています。 食堂の先には、ソファーのある広間が続き、そこには暖炉もありました。船の中でどこまで実際に火を入れていたのかは分かりませんが、木目と暖炉の組み合わせは、海の上というよりも洋館のサロンにいるような不思議な感覚を与えてくれます。太平洋を何日もかけて渡る時代、人々はただ移動するだけでなく、こうした空間で食事をし、談笑し、音楽を楽しみながら時間を過ごしていたのだろうと想像すると、「船旅」という言葉の重みが今とはまったく違っていたのだと実感しました。 客船エリアから先へ進むと、展示パネルや写真で氷川丸の歴史が紹介されています。就航当...

三渓園:横浜の静けさの中にある贅沢、古建築と自然のハーモニー

今日訪れたのは旅行業務取扱管理者の試験の勉強で習った横浜の三渓園。 大名屋敷を元にした日本庭園かと思っていましたが、原三溪さんという明治から昭和にかけて活躍された実業家が造られた日本庭園。 原三溪さんは生糸業も行っており富岡製糸場を所有していたこともありました。 旅程 根岸駅 ↓(バス) 三渓園 ↓(徒歩) 横浜市八聖殿郷土資料館 ↓(徒歩) (略) ↓(徒歩) 山下公園 ↓(徒歩) 日本郵船氷川丸 ↓(徒歩) 日本大通り駅 周辺のスポット 横浜市八聖殿郷土資料館 本牧臨海公園 本牧神社 関連スポット 富岡製糸場 リンク 横浜 三溪園 - Yokohama Sankeien Garden -

小田原市郷土文化館:城のふもとで巡る小田原の文化遺産

小田原城の観光を終えたあと、そのまま足を運んだのが小田原市郷土文化館でした。小田原城の敷地内にあるこの文化館は、城の歴史的な雰囲気の中に溶け込みながらも、独自の静けさと落ち着きを感じさせてくれます。 館内に足を踏み入れると、まず目を引いたのが縄文時代の土器でした。土の匂いが漂ってきそうなほど生々しいその造形から、遠い昔の人々の営みを想像することができます。時代を下るにつれて、銀象嵌到卵形鐔付大刀(ぎんぞうがんとうらんがたつばつきたち)や金銅装大刀(こんどうそうたち)など、古代を象徴する美しい刀剣が展示されており、小田原が歴史の要衝として栄えたことを改めて実感しました。 また、小田原は戦国時代の北条氏の本拠地としても有名ですが、館内の資料からは、その後の近世・近代に至るまで、この地が様々な文化と交流の舞台であったことが伝わってきます。近代の展示コーナーでは、地域の人々の暮らしや産業の移り変わりも丁寧に紹介されていました。 古代から現代まで、小田原という土地に積み重ねられてきた人々の歴史や文化を身近に感じることができ、とても充実したひとときとなりました。歴史好きの方はもちろんですが、普段あまり歴史に親しみがない方にもおすすめできる場所です。小田原城を訪れた際には、ぜひ郷土文化館にも足を運んでみてはいかがでしょうか。 旅程 東京 ↓(新幹線) 三島駅 ↓(バス) 三島スカイウォーク ↓(バス) 山中城跡 ↓(バス) 箱根峠 ↓(徒歩) 箱根関所 ↓(バス) 小田原城 ↓(徒歩) 小田原市郷土文化館 ↓(徒歩) 小田原駅 ↓(新幹線) 東京 周辺のスポット 小田原城 リンク 小田原市 | 郷土文化館