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4月, 2023の投稿を表示しています

福島県立博物館:縄文から白虎隊、戊辰戦争、会津若松で感じる福島の歴史

鶴ヶ城を見学した後、敷地内にある福島県立博物館に向かいました。 福島県立博物館は、福島県会津若松市にある文化と歴史の宝庫です。ここでは、福島県の豊かな歴史や多彩な文化遺産を深く知ることができます。 館内には、縄文時代から現代に至るまでの幅広い展示があり、訪れる人を魅了します。特に注目されるのが、戊辰戦争に関連する貴重な資料です。白虎隊の歴史や会津藩の武士たちの暮らしぶりを伝える資料など、会津地方の激動の歴史をリアルに感じることができます。 また、会津地方だけでなく、浜通りや中通りを含めた福島県全域の歴史や民俗文化を紹介しています。伝統的な農具や民具、美しい工芸品の数々からは、この地域がどのように発展してきたかを理解することができます。 さらに、年に数回開催される特別展も魅力の一つです。福島県内外から多くの貴重な文化財が集まり、テーマごとに深掘りされた展示を楽しむことができます。 館内はゆったりとした空間設計が施されており、展示をじっくりと楽しむのに最適です。また、子ども向けのワークショップや体験コーナーも設けられているため、家族連れでも楽しめる工夫が随所に見られます。 博物館の外には美しい庭園が広がり、四季折々の景色を眺めながら休憩することもできます。特に紅葉の季節には、多くの観光客が訪れるほどの美しさを誇っています。 福島県立博物館は、福島を訪れる際にはぜひ立ち寄りたい、地域の文化と歴史を深く理解できる魅力あふれる場所です。 福島事件 福島事件は1882年(明治15年)に福島県で発生した、自由民権運動に関係する大きな政治事件です。当時の日本は明治維新以降、中央集権化を進める政府と、自由や民主主義を求める民衆との間で緊張が高まっていました。特に福島県では、自由民権運動が盛んに行われており、県民の間には政府に対する強い反発がありました。 この事件の直接の引き金となったのは、当時福島県令として赴任していた三島通庸(みしま みちつね)による強硬な県政運営でした。三島は県内で大規模な道路工事を推進し、その費用を地元民に負担させました。これに対し、民衆や自由民権運動の活動家たちは強く反発し、三島の施策に対する抗議活動が活発化します。 特に道路工事費の過重な負担に耐えかねた人々は納税拒否運動を起こし、抗議の声を高めましたが、三島はそれに対して厳しい弾圧を行いました。多くの活動家...

鶴ヶ城(会津若松城):桜舞う会津で味わう、武家の面影と茶室の静寂

春の日差しが心地よい晴天の下、福島県会津若松市を訪れました。午前中は野口英世記念館で、偉大な医学者の足跡に触れるひとときを過ごしました。そこからタクシーで会津若松市内へ向かい、まずは会津武家屋敷と御薬園を巡りました。会津の歴史と文化が色濃く残るこれらの場所では、往時の暮らしや知恵を感じることができ、静かな感動が胸に残りました。 昼食を取った後、鶴ヶ城(つるがじょう/会津若松城)へ。城址公園に足を踏み入れると、ちょうど桜が見頃を迎えており、淡い花びらが青空に映えていました。公園内を歩くと、かつての濠の名残と思われる水の流れがあり、その静かなせせらぎに耳を傾けながら、天守閣へと向かいました。 鶴ヶ城は、室町時代に蘆名直盛(あしな なおもり)によって築かれ、戊辰戦争での激しい攻防やその後の再建を経て、今もなお会津の象徴としてそびえ立っています。現在の天守は博物館として公開されており、内部では会津藩の歴史や武具、当時の暮らしを伝える展示が充実しています。戊辰戦争の際に鶴ヶ城が果たした役割や、会津の人々が守り抜いた誇り高い精神に触れながら、ひとつひとつの展示をじっくりと見て回りました。 天守の最上階からは、城址公園とその先に広がる会津若松の町並みが一望できました。桜咲く公園と歴史ある城下町の景色は、春ならではの特別な美しさです。 城の外に出てからは、隣接する茶室「麟閣」にも立ち寄りました。豊臣秀吉の側近であった千利休の子、少庵が建てたと伝えられるこの茶室は、静寂の中に凛とした美しさが漂い、城とはまた違った趣を楽しめました。 会津若松の鶴ヶ城を訪れて、歴史と季節の美しさが織りなす特別な時間を過ごすことができました。かつての戦乱や復興の物語に思いを馳せつつ、現代に受け継がれる会津の精神と優雅な風景に心癒される一日となりました。 旅程 東京 ↓(新幹線/JR磐越西線) 猪苗代駅 ↓(タクシー) 野口英世記念館 ↓(タクシー) 会津武家屋敷 ↓(徒歩) (略) ↓(徒歩) 御薬園 ↓(徒歩) 鶴ヶ城(会津若松城) ↓(徒歩) 福島県立博物館 ↓(徒歩) 阿弥陀寺 ↓(徒歩) 会津若松駅 関連イベント 周辺のスポット 福島県立博物館 御薬園 地域の名物 関連スポット リンク 鶴ヶ城 (会津若松城)トップページ | 一般財団法人 会津若松観光ビューロー 鶴ヶ城天守閣(国指定史跡・若松城跡...

野口英世記念館:猪苗代湖畔で辿る、感染症と闘った偉人の生涯

本日は、福島県の会津若松地方に来ました。会津若松中心街からは、少し遠いですが、猪苗代駅で降りて、猪苗代湖の北にある野口英世記念館に向かいました。 この日は、よく晴れた気持ちのよい一日でした。福島県の猪苗代湖周辺は青空に映えて、湖面がきらきらと輝いていました。その美しい景色を楽しんだあと、目的地である偉人・野口英世ゆかりの地、野口英世記念館を訪れました。 記念館に入るとまず目に入ったのは、野口英世が幼少期を過ごした生家です。この家はもともとの場所から移築されたもので、貧しいながらも母のシカが火傷を負った息子の英世を懸命に支え、教育を受けさせようとした姿が偲ばれました。その質素な家屋からは、困難な状況にありながらも希望を持ち続けた野口英世の原点を感じ取ることができました。 展示スペースに進むと、野口英世の生涯や研究について詳しく紹介されていました。幼少期の火傷を治療したことがきっかけとなり医学への道を志し、さまざまな感染症研究にその生涯を捧げた野口英世の情熱と貢献が伝わってきます。特に黄熱病の研究など、世界的な功績を残したことを改めて実感しました。 記念館にはまた、感染症に特化した「野口英世感染症ミュージアム」が併設されています。ここでは、感染症の歴史やその脅威、さらには近代医学がどのように感染症と闘ってきたかを学ぶことができました。新型コロナウイルスが猛威を振るった直後ということもあり、感染症研究の重要性と、それに人生を賭けた研究者たちの努力に深い敬意を抱かずにはいられませんでした。 猪苗代湖の穏やかな景色と、野口英世の波乱に満ちた人生を振り返るこの旅は、静かな感動を与えてくれる貴重な時間となりました。現代社会においてもなお重要性を増す感染症研究の意義を再認識しつつ、記念館を後にしました。 旅程 東京 ↓(新幹線/JR磐越西線) 猪苗代駅 ↓(タクシー) 野口英世記念館 ↓(タクシー) 会津武家屋敷 ↓(徒歩) (略) ↓(徒歩) 御薬園 ↓(徒歩) 鶴ヶ城(会津若松城) ↓(徒歩) 福島県立博物館 ↓(徒歩) 阿弥陀寺 ↓(徒歩) 会津若松駅 周辺のスポット 猪苗代湖 鶴ヶ城(会津若松城) 福島県立博物館 御薬園 飯盛山 会津武家屋敷 東山温泉 地域の名物 関連スポット リンク 公益財団法人 野口英世記念会 野口英世記念館|特集|会津若松の公式観光情報サイト【会津若...

片倉館:大正ロマン香る建築美、歴史を感じる湯処、千人風呂でととのう日

諏訪神社と諏訪湖を目的に長崎県の諏訪市に来ました。 上諏訪駅の近くに片倉館という史跡があったので寄ってみました。 不勉強で「片倉」という名前を全く聞いたことがありませんでしたが、片倉館はかつての財閥の片倉財閥の温泉保養施設だそうです。 昭和3年(1928)年に建設されました。 千人風呂という温泉もあり、今でも入ることができますが、今回は入る時間がありませんでした。次回、また来たいと思います。 中には片倉財閥と交流のあった犬養毅さんや東郷平八郎さんの書も飾られています。 片倉財閥は製糸業が主な産業で、片倉製糸紡績(現在の片倉工業)は富岡製糸場を所有していた時期もありました。日本を支える有数の企業であったことが分かります。 少し離れたところには片倉館を作った片倉兼太郎さんの生家もあるので、いつか訪れたいと思います。 旅程 (略) ↓(徒歩) 諏訪市湖畔公園 ↓(徒歩) 片倉館 ↓(徒歩) 高島城 ↓(徒歩) 上諏訪駅 周辺のスポット 諏訪湖 諏訪大社 上社 本宮 諏訪大社 上社 前宮 諏訪大社 下社 春宮 諏訪大社 下社 秋宮 高島城 片倉兼太郎生家 地域の名物 関連スポット 富岡製糸場 リンク 【国指定重要文化財】財団法人片倉館 片倉館(国重要指定文化財) | 諏訪観光連盟