春の日差しが心地よい晴天の下、福島県会津若松市を訪れました。午前中は野口英世記念館で、偉大な医学者の足跡に触れるひとときを過ごしました。そこからタクシーで会津若松市内へ向かい、まずは会津武家屋敷と御薬園を巡りました。会津の歴史と文化が色濃く残るこれらの場所では、往時の暮らしや知恵を感じることができ、静かな感動が胸に残りました。
昼食を取った後、鶴ヶ城(つるがじょう/会津若松城)へ。城址公園に足を踏み入れると、ちょうど桜が見頃を迎えており、淡い花びらが青空に映えていました。公園内を歩くと、かつての濠の名残と思われる水の流れがあり、その静かなせせらぎに耳を傾けながら、天守閣へと向かいました。
鶴ヶ城は、室町時代に蘆名直盛(あしな なおもり)によって築かれ、戊辰戦争での激しい攻防やその後の再建を経て、今もなお会津の象徴としてそびえ立っています。現在の天守は博物館として公開されており、内部では会津藩の歴史や武具、当時の暮らしを伝える展示が充実しています。戊辰戦争の際に鶴ヶ城が果たした役割や、会津の人々が守り抜いた誇り高い精神に触れながら、ひとつひとつの展示をじっくりと見て回りました。
天守の最上階からは、城址公園とその先に広がる会津若松の町並みが一望できました。桜咲く公園と歴史ある城下町の景色は、春ならではの特別な美しさです。
城の外に出てからは、隣接する茶室「麟閣」にも立ち寄りました。豊臣秀吉の側近であった千利休の子、少庵が建てたと伝えられるこの茶室は、静寂の中に凛とした美しさが漂い、城とはまた違った趣を楽しめました。
会津若松の鶴ヶ城を訪れて、歴史と季節の美しさが織りなす特別な時間を過ごすことができました。かつての戦乱や復興の物語に思いを馳せつつ、現代に受け継がれる会津の精神と優雅な風景に心癒される一日となりました。
旅程
東京
↓(新幹線/JR磐越西線)
猪苗代駅
↓(タクシー)
↓(タクシー)
会津武家屋敷
↓(徒歩)
(略)
↓(徒歩)
御薬園
↓(徒歩)
↓(徒歩)
↓(徒歩)
阿弥陀寺
↓(徒歩)
会津若松駅
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