連休を利用して鹿児島と宮城の観光に来ています。桜島や高千穂などに行く予定です。鹿児島市のいくつかのスポットを廻ったあと、鹿児島城跡に来ました。
鹿児島城(かごしまじょう)は、江戸時代に薩摩藩の藩主である島津氏によって築かれた城で、鹿児島県鹿児島市にあります。別名「鶴丸城(つるまるじょう)」とも呼ばれていますが、その由来は、城の形状が鶴が羽を広げた姿に似ていることからと言われています。
もともと、鹿児島城跡の西の城山(しろやま)に上山氏の居城の上乃山城(上山城)がありました。後に島津家に明け渡されました。
1601年(慶長6年)、島津義弘(しまづ よしひろ)の三男の島津忠恒(しまづ ただつね、家久(いえひさ))によって、城山の東麓に屋形を築いて居城としました。
島津氏は戦国時代に九州を統一するほどの勢力を誇っており、その後江戸時代には薩摩藩の中心として機能しました。島津氏の居城であったことから、薩摩藩の政治・経済・文化の中心として重要な役割を果たしていました。
鹿児島城は他の日本の城と比較して「天守閣」がないことが特徴です。これは、外敵からの攻撃を避けるというよりも、薩摩藩主が江戸幕府に対して対抗心を抱かず、平和的な姿勢を示すための設計だとも言われています。城の周囲には広い堀があり、城内には重厚な石垣が残っています。
現在、鹿児島城の主要な建物は失われていますが、石垣や堀は今も残っており、その一部は観光名所となっています。城跡は「鹿児島城跡」として国の史跡に指定されており、敷地内には「鹿児島県立博物館」や「鹿児島県歴史資料センター黎明館」などがあり、薩摩藩の歴史や文化を学ぶことができます。
1873年(明治6年)に焼失した御楼門(ごろうもん)の復元工事が行われており、2020年(令和2年)4月に一般公開されます。
黎明館(れいめいかん)は、鹿児島城跡に設立された歴史博物館です。薩摩藩や鹿児島県の歴史・文化に関する資料を展示しており、特に幕末や明治維新に関連する展示が充実しているのが特徴です。黎明館は、1983年に鹿児島城跡地に開館し、鹿児島の歴史を学ぶための中心的な施設となっています。
黎明館は、鹿児島県や薩摩藩の歴史を網羅的に紹介しており、各時代の資料や展示物が豊富に揃っています。特に、以下のようなテーマが扱われています。
黎明館では、薩摩藩を統治した島津氏の歴史に焦点を当てた展示が豊富です。島津氏の繁栄から、幕末における薩摩藩の動きまで、薩摩藩の歴史を学ぶことができます。鎧兜や刀剣、書状などの貴重な資料が展示されており、当時の武士の生活や文化を感じられます。
薩摩藩は、幕末から明治維新にかけて日本の近代化に大きな役割を果たしました。黎明館では、西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允などの維新の立役者たちの関連資料が展示されています。維新の志士たちの功績や、薩長同盟、戊辰戦争などの歴史的出来事についても詳しく知ることができます。
鹿児島の伝統的な文化や産業に関する展示もあります。焼酎や薩摩焼といった鹿児島を代表する特産品の製造過程や歴史、また農業や漁業など地域の産業についても詳しく紹介されています。
さらに、郷土芸能や祭りに関する資料も展示されており、鹿児島の豊かな文化遺産に触れることができます。ユネスコ無形文化遺産に登録されている来訪神の仮面や仮装や
国指定重要民俗文化財の「市来の七夕踊」の巨大な張り子などが展示されています。
黎明館では、常設展示だけでなく、定期的に特別展や企画展が開催されています。これにより、さまざまなテーマで鹿児島県の歴史や文化に触れることができ、観光客や地元の人々にとって貴重な学びの場となっています。また、講演会やワークショップなども行われており、教育的な活動にも力を入れています。
黎明館は、薩摩藩の歴史や文化を学びたい人にとって、非常に充実した展示内容を誇る施設です。幕末や明治維新に関心がある人に特におすすめのスポットです。
また、敷地内には徳川幕府13代将軍・徳川家定の正室の天璋院篤姫(てんしょういんあつひめ)の像もあります。天璋院は薩摩藩出身です。
鹿児島城/黎明館を訪れることで、薩摩藩の歴史や島津氏の栄光を感じることができるでしょう。
旅程
鹿児島中央駅
↓(徒歩)
(省略)
↓(徒歩)
鹿児島城跡/鹿児島県歴史·美術センター 黎明館
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