だいたい木曜に週末の旅行計画を立てますが、今週末は日本中が雨で、飛行機や現地の滞在時間をざっと計算したところ、日帰りで沖縄に行くことにしました。
北海道と沖縄は地名や物の名前などから、日本国内でありながら、異なる文化を強く感じます。民族が違うので文化が異なるのは当然ですが、北海道が距離的にも縄文時代からの交流が強かったのに対して、沖縄(琉球)は距離もあるのか、完全に日本らしさがありません。勝手に中国に近いと思っていますが、中国から見たらまた違うもので、完全なオリジナルなのかもしれません。
普段は健康維持の目的も兼ねているので徒歩中心ですが、沖縄は観光スポットの間の距離もあるので、前半はタクシーを空港で貸し切りにして一気に回りました。
ひめゆりの塔、玉泉洞とまわって、斎場御嶽(せーふぁーうたき)に来ました。
ここは、旅行業取扱管理者の試験で学びましたが、斎場と書いてせーふぁーと読むところが、どこか中二っぽさがあり、異国感が強いです。もちろん、せーふぁーという発音が先にあって、漢字は後付けだと思います。斎場は「最高位」という意味、御嶽(うたき)は「聖地」、斎場御嶽で「最高位の聖地」。王族のための最高位の祈りの場所です。
斎場御嶽の入り口の建物に入ると、まずは映像をきちんと見ることを言われます。他の観光スポットのように見たい人だけ見たら良い感じではなく、全員が見る必要がありそうです。これは、斎場御嶽が非常に神聖な場所で、騒いだり、派手な服装で入ったり、足を踏み入れてはいけない場所を理解するためです。神社、お寺、教会、モスクのような宗教施設だと、他宗教の施設でも静かにしますが、自然の中にあると山や森にいるようにはしゃいでしまう可能性があるので、事前に学んでもらっているのではないでしょうか。オーストラリアのウルル(エアーズロック)が観光禁止になったのも似たような理由かと思います。
そもそも斎場御嶽は、男子禁制だったので、本来は私も入ってはいけないのかもしれません。かつては、斎場御嶽で力仕事など男性が必要な場合は、女装して入りました。
参道は森の中でとても静かです。昔は、ウローカーという井泉(せいせん)があり、そこで禊ぎ(みそぎ)を行ったあと、斎場御嶽の入り口の御門口(ウジュウグチ)に向かいしました。斎場御嶽の参道は、国王が巡拝するため、幅広の作りとなっています。
三角形の空間の突き当りが三庫理(さんぐーい)で、首里城にも同じ名前の場所があります。この先は一般の人は入場できません。
他にも、首里城内にある施設と同じ名前の場所がいくつかあります。大庫理(うふぐーい)は首里城では祭祀的な機能を持つ格式の高い場所で、斎場御嶽では最高神女の聞得大君(きこえおおきみ)の就任の儀式の「お名付け(霊威づけ)」が行われました。
寄満(ゆいんち)は、首里城では国王のための厨房で、斎場御嶽では吉兆を占う馬型の石(うまぐゎーいし)が置かれていました。
旅程
羽田空港
↓(飛行機)
那覇空港
↓(タクシー)
ひめゆりの塔
↓(タクシー)
玉泉洞
↓(タクシー)
↓(タクシー)
知念岬公園
↓(タクシー)
首里城
↓(徒歩)
玉陵
↓(徒歩)
那覇国際通り商店街
↓(徒歩)
県庁前駅
↓(モノレール)
羽田空港
周辺のスポット
- 知念岬公園
地域の名物
- ゴーヤチャンプルー
- ラフテー
- ソーキそば
- 紅型(びんがた)
- 壺屋焼(つぼややき)
関連スポット
- 今帰仁城跡
- 座喜味城跡
- 勝連城跡
- 中城城跡
- 首里城跡
- 園比屋武御嶽石門
- 玉陵
- 識名園
コメント
コメントを投稿