本日は、三保松原を訪れるため、静岡に来ました。空にはところどころ薄い雲が浮かんでいましたが、富士山の裾野がくっきりと見えるほどの良い天気に恵まれ、穏やかな一日となりました。
三保松原には、御穗神社から「神の道」と呼ばれる参道を歩いて向かいました。この道は、松並木の間をまっすぐに伸びており、まるで過去と現在をつなぐ時の回廊のようでした。御穗神社は、三保の守り神として古くから信仰を集めてきた神社で、羽衣伝説とも深く結びついています。
道を抜けた先に現れたのは、三代目の「羽衣の松」。その名の通り、天女が羽衣を掛けたと伝えられる松の木です。かつての初代、二代目はいずれも寿命を終え、現在の松がその伝承を今に伝えています。松の根元には、羽衣伝説を描いた石碑があり、天女と漁師の切なくも美しい物語に思いを馳せることができます。
さらに進んで、羽車神社を参拝しました。この小さな社は、羽衣伝説の舞台を見守るように静かに佇んでおり、訪れる人々に神話の余韻を与えてくれます。
目の前には、松原と砂浜、そして駿河湾の海が広がっていました。波打ち際には冬の陽光がやさしく反射し、遠くには富士山がそびえ立っていました。松の緑と白い砂、青い海と空とのコントラストが印象的で、日本の原風景とも言える風景に、ただただ見入ってしまいました。
三保松原は、富士山世界文化遺産の構成資産としても知られていますが、単なる景勝地にとどまらず、神話と歴史、そして人々の祈りが織り込まれた場所でもあります。歩くたびに、何か大切なものに包まれているような感覚がありました。
この日の訪問は、単なる観光ではなく、自然と伝承が響き合う静かな時間を過ごすひとときとなりました。再び訪れるときは、また違った季節の表情が待っていることでしょう。
旅程
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