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4月, 2024の投稿を表示しています

サンシャイン水族館:ゆらめく光と静寂の中で、空に浮かぶ水の世界

本日はサンシャイン水族館に来ました。   池袋の高層ビル群に囲まれた場所に、まるで空に浮かぶような水族館があります。それが「サンシャイン水族館」です。地上40メートルという異色のロケーションにあるこの水族館は、「天空のオアシス」というキャッチフレーズそのままに、都市の喧騒を忘れさせてくれる癒やしの空間です。 この日も、晴れた空の下、水族館は多くの人々で賑わっていました。まず迎えてくれたのは、小さめの色とりどりの魚たち。名前こそ分からなくとも、それぞれが美しい模様や動きで、水槽の中に静かなドラマを展開していました。人の気配にも驚かず、悠々と泳ぐ姿は、見ているこちらの気持ちを自然と落ち着かせてくれます。 館内を進んでいると、ふと目を引いたのは、ダイバーの方が水槽内で掃除をしている場面でした。潜水装備を整えたスタッフが、大きな水槽の中で実に器用に、そして丁寧に作業している様子には感心させられました。魚たちを驚かせないよう、静かに道具を扱う姿からは、水族館がどれだけ細やかな心配りの上に成り立っているかが伝わってきます。 続いて訪れたのは、幻想的なくらげのコーナーです。淡く光る照明の中で、ふわりふわりと浮かぶクラゲたちは、まるで別の時間軸を生きているかのような静けさをまとっていました。透明な身体、たおやかな動き、そのどれもが日常とは違う空間へと連れて行ってくれるようで、しばらくその場から動けなくなってしまいました。 そして、屋外エリアに出ると、ちょうどアシカのショーが始まるところでした。飼育員との息の合ったパフォーマンスや、観客への愛嬌たっぷりのアピールは、子どもたちだけでなく大人の心も和ませてくれます。知性とユーモアが共存したアシカたちの動きに、会場は自然と笑顔に包まれていました。 さらに歩を進めると、地上でくつろぐペンギンたちの姿が目に入りました。 愛嬌あるヨチヨチ歩きに目を細めたのも束の間、建物の下層に降りると、今度は泳いでいるペンギンたちを下から見上げる形で観察できるエリアへ。頭上を滑るように泳ぐ姿は、空を飛んでいるかのようで、「天空のペンギン」という名前にふさわしい光景でした。 高層ビルの屋上に広がるこの不思議な水の楽園は、ただ生き物を見る場所というだけでなく、人と自然とが静かに交わるひとときの場でもあります。水族館という空間に、ここまでの工夫と演出を施して...

大歩危峡:谷を泳ぐこいのぼりと穏やかな時間

四国旅行の2日目、徳島県の大歩危峡で遊覧船に乗りました。この日は、四国交通の定期観光バスツアーに参加し、山間の絶景を巡る一日でした。その締めくくりとして訪れたのが、大歩危の遊覧船です。 大歩危峡は、吉野川上流に位置する渓谷で、その名の通り「大股で歩くと危ないほどの険しさ」が由来とされる景勝地です。数千万年前の地殻変動でできたとされる結晶片岩の岩肌が、長年の風雨と川の流れに削られて生まれた奇岩怪石は、訪れる人の目を奪います。日本でも有数のV字型渓谷として知られ、その自然のダイナミズムは今もなお息づいています。 遊覧船の乗り場は、崖の上に建てられた施設の中にあります。高台から川を見下ろすと、思わず足がすくむほどの高さで、大歩危峡の深さと険しさが一目で伝わってきます。そこから下り、静かな吉野川の流れに浮かぶ船へと乗り込みました。 ゴールデンウィークの直前ということもあり、色とりどりのこいのぼりがロープに吊るされ、空を泳いでいました。険しい岩肌と、谷をわたる春風にたなびくこいのぼりとの対比が美しく、この時期ならではの光景に心が和みました。 船に乗ってみると、想像していたよりも流れは穏やかで、V字の谷底をゆっくりと進みます。上を見上げれば断崖絶壁がそびえ、下を見れば澄んだ水が静かに揺れています。ガイドさんの案内によれば、この一帯は、古くから交通の難所であり、江戸時代には藍の積み出しに使われた歴史もあるそうです。 わずか30分ほどの船旅でしたが、目に焼き付く景観の連続で、時間を忘れてしまいました。大歩危峡の自然は、ただ美しいだけでなく、悠久の時間を感じさせてくれる場所でした。ツアーの最後に訪れたことで、旅の締めくくりにふさわしい、静かな余韻を残してくれました。 旅程 阿波池田駅 ↓(バス) 阿波池田バスターミナル ↓(バス) 平家屋敷 ↓(バス) 郷土料理の昼食 ↓(バス) 祖谷のかずら橋 ↓(バス) 祖谷渓の小便小僧 ↓(バス) 道の駅大歩危 ↓(バス) 大歩危峡船下り ↓(バス) 西宇 ↓(バス) 阿波池田駅 関連イベント 周辺のスポット 祖谷渓の小便小僧 祖谷のかずら橋 平家屋敷 地域の名物 祖谷そば 関連スポット リンク 大歩危小歩危 | 大歩危祖谷ナビ<三好市公式観光サイト> 【公式】大歩危峡まんなか|遊覧船・レストラン&お土産店・ホテル|大歩危祖谷観光の中心地

平家屋敷民俗資料館:茅葺き屋根の下で語られる平家の物語

GWを利用して香川、徳島観光に来ました。 2日目の徳島は、メインの目的は大歩危小歩危ですが、自動車が無いと観光地をまわりにくい地域なので、 四国交通 のバスツアーを利用しました。JR阿波池田駅から乗りましたが、想像より小ぶりのバスが来ました。GWで満員でしたのでもう少し大きいバスの方が良いと思いましたが、この後、この大きさが最適であることが分かりました。道が狭いので、このバスの方が小回りが効きます。 平家屋敷民俗資料館はこのツアーの最初の観光スポットです。 徳島県三好市西祖谷山村にある「平家屋敷民俗資料館」は、平家の歴史や文化を今に伝える貴重な場所です。ここは、安徳天皇に仕えていた御典医、堀川内記の子孫である西岡家の旧宅を活用しており、主屋と土蔵は三好市の重要有形文化財にも指定されています。訪れると、まるで歴史の中に迷い込んだかのような感覚に包まれます。 資料館では、平家にまつわる鎧や旗、古文書、そして日常生活で使われた道具など、多彩な展示品を見ることができます。これらの品々は、単なる歴史資料としてではなく、かつての人々の暮らしや思いを今に伝えてくれる存在です。特に江戸時代に建てられた茅葺き(かやぶき)、寄棟造(よせむねづくり)、平屋建ての建物は見ごたえがあり、囲炉裏の煙によって黒光りした屋根裏や、力強い合掌造りの構造を間近で感じることができます。「コビラ玄関」という珍しい造りで、壁、押し入れがなく、戸をはずすと1室になります。 土蔵は、木造瓦葺き(かわらぶき)、切妻造(きりづまづくり)、2階建てで、主屋とほぼ同時期に造られました。上から火が入らないように屋根を上に乗せた状態で、火入らずの蔵と言われました。 また、資料館の庭には、樹齢約800年を数えるキンモクセイとギンモクセイの老樹が立っています。四季折々に姿を変える自然の美しさと、長い年月を刻んできた木々の存在感が、訪れる人々に静かな感動を与えてくれます。歴史だけでなく、自然とのつながりも感じられる点が、この資料館ならではの魅力といえるでしょう。 囲炉裏の温もりと平家の物語が静かに息づくこの場所で、過去と現在がゆっくりと交差するひとときを過ごすことができるでしょう。 安徳天皇 平安時代末期、日本は大きな動乱の時代を迎えていました。その中にあって、わずか数年という短い生涯を生きた悲劇の天皇がいます。今回は、源平争乱...

乃木館(陸上自衛隊 善通寺駐屯地資料館)

GWの連休を利用して、香川、徳島観光に来ました。すでに高知、愛媛は旅行しているので、四国は制覇です。 午前中、琴平を観光したあと、午後は善通寺に来ました。ガイドブックを見ると、善通寺の少し南に乃木館というのがあったので、善通寺に行く前に寄ってみました。 ガイドブックで名前しか見ていなかったため、乃木館というの名前から、明治か大正の建物だろうなと期待してきました。明治の西洋的でありながら、古い日本を感じさせる建築物が好きです。 乃木館に近づくと軍服を着た人が門の前におり、自動車を入れる時に、いちいち柵を動かし物騒な感じでした。最初はサバゲーとかのイベントでもやってのかな、ぐらいに思ったのですが、入るときに署名を求められ、庭を見ると戦車や戦闘ヘリが並んでおり、ガチの自衛隊であることに気がつきました。 しかし、自衛隊の礼儀の正しさと、やさしい表情は、世界的に見て異例だと思います。他の国の街中の軍人は厳しい目と威圧感たっぷりなので、その差に驚きます。もちろん、それだけ、緊張感を持たないといけない国や街ということなんですが。 入ると庭にいきなり戦車。 ヘリコプターもあります。 戦闘機も。 乃木館( のぎかん )というのは愛称で、本当の名前は陸上自衛隊 善通寺駐屯地資料館です。のどかな愛称で引き付ける軍人の罠のようにも思えますが、数々の装備品は子供も大人も楽しめ、自衛隊に関する資料も豊富で、とても良い施設です。 乃木館というのは、初代師団長乃木希典 (のぎ まれすけ)さんの名前に因んでいます。 乃木希典さんは、日露戦争などで指揮をした軍人ですが、学習院の院長にもなり、昭和天皇の教育がかかりも務めました。人々から敬愛され、「乃木坂」や「乃木神社」なども乃木さんの名前にちなんでいます。 乃木館は、1898年(明治31年)に軍の師団司令部として、作られました。西洋風の建築で、現在は資料館になっています。 中では、(多分)この資料館の自衛官の方が、(多分)外から来た自衛官二人に説明されていて、自衛隊でも資料的な価値の高い施設であると思います。 昔の剣や 銃 軍服 執務室。 階級章。偉い人ほどシンプルです。 四国の明治の産業でも学べるのかと思ったら、ミリタリー関連でびっくりしましたが、内容も豊富で、とてもよい資料館でした。 旅程 羽田空港 ↓(飛行機) 高松空港 ↓(バス) 琴平町 ↓(...

那谷寺

今日は旅行業務取扱 管理者の試験勉強で学んだ 粟津温泉と那谷寺に来ました。 ウォーキングを兼ねているので私は徒歩で来ましたが、周辺の観光スポットと距離があるのでバス、タクシー、自動車で来ることをお勧めします。 創建は奈良時代の養老元年(717年)で1300年以上の歴史があります。 奇岩遊仙境は非常に見応えがあります。向かいの高い位置に展望できる場所があり、そこから眺めることもできます。 苔もとても手入れされており、静かで穏やかな時間を過ごせます。 芭蕉も句を詠んでいます。 「石山の石より白し秋の風」 旅程 東京 ↓(新幹線) 小松駅 ↓(電車) 粟津駅 ↓(徒歩) 日本自動車博物館 ↓(徒歩) 粟津温泉 ↓(徒歩) 加賀伝統工芸村 ゆのくにの森 ↓(徒歩) 那谷寺 ↓(徒歩約1時間) 動橋駅 周辺のスポット 粟津温泉 加賀伝統工芸村 ゆのくにの森 日本自動車博物館 地域の名物 関連スポット リンク 那谷寺(なたでら)白山信仰自然智の森・高野山真言宗別格本山 那谷寺|スポット|【公式】石川県の観光/旅行サイト「ほっと石川旅ねっと」 那谷寺の魅力を徹底解説!御朱印や紅葉も必ずチェック|特集|こまつ観光ナビ - 小松市公式観光情報サイト