本日はサンシャイン水族館に来ました。
池袋の高層ビル群に囲まれた場所に、まるで空に浮かぶような水族館があります。それが「サンシャイン水族館」です。地上40メートルという異色のロケーションにあるこの水族館は、「天空のオアシス」というキャッチフレーズそのままに、都市の喧騒を忘れさせてくれる癒やしの空間です。
この日も、晴れた空の下、水族館は多くの人々で賑わっていました。まず迎えてくれたのは、小さめの色とりどりの魚たち。名前こそ分からなくとも、それぞれが美しい模様や動きで、水槽の中に静かなドラマを展開していました。人の気配にも驚かず、悠々と泳ぐ姿は、見ているこちらの気持ちを自然と落ち着かせてくれます。
館内を進んでいると、ふと目を引いたのは、ダイバーの方が水槽内で掃除をしている場面でした。潜水装備を整えたスタッフが、大きな水槽の中で実に器用に、そして丁寧に作業している様子には感心させられました。魚たちを驚かせないよう、静かに道具を扱う姿からは、水族館がどれだけ細やかな心配りの上に成り立っているかが伝わってきます。
続いて訪れたのは、幻想的なくらげのコーナーです。淡く光る照明の中で、ふわりふわりと浮かぶクラゲたちは、まるで別の時間軸を生きているかのような静けさをまとっていました。透明な身体、たおやかな動き、そのどれもが日常とは違う空間へと連れて行ってくれるようで、しばらくその場から動けなくなってしまいました。
そして、屋外エリアに出ると、ちょうどアシカのショーが始まるところでした。飼育員との息の合ったパフォーマンスや、観客への愛嬌たっぷりのアピールは、子どもたちだけでなく大人の心も和ませてくれます。知性とユーモアが共存したアシカたちの動きに、会場は自然と笑顔に包まれていました。
さらに歩を進めると、地上でくつろぐペンギンたちの姿が目に入りました。
愛嬌あるヨチヨチ歩きに目を細めたのも束の間、建物の下層に降りると、今度は泳いでいるペンギンたちを下から見上げる形で観察できるエリアへ。頭上を滑るように泳ぐ姿は、空を飛んでいるかのようで、「天空のペンギン」という名前にふさわしい光景でした。
高層ビルの屋上に広がるこの不思議な水の楽園は、ただ生き物を見る場所というだけでなく、人と自然とが静かに交わるひとときの場でもあります。水族館という空間に、ここまでの工夫と演出を施していることに、あらためて感動しました。
次に訪れるときは、また違った季節の光に照らされた海の仲間たちに出会えることでしょう。都市の中にひっそりと広がるこの“空の海”は、いつでも優しく私たちを迎えてくれるのです。
旅程
東池袋駅
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東池袋駅
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