東京都多摩にある東京都埋蔵文化財センターを訪れました。
今回の訪問では、ちょうど企画展「土の中のトーキョー ~近代考古学事始~」が開催されていたので、まずはその展示からじっくりと見学しました。
この企画展では、普段あまり意識することのない近代の埋蔵物に光が当てられていました。会場に足を踏み入れると、江戸時代後期から明治、大正、そして戦前にかけての生活の痕跡が、さまざまな遺物として並んでいました。中でも目を引いたのは鉄道関連の標識や水道管、そして煉瓦や食器、瓶、缶などの身近な品々です。
特に江戸時代の木製水道管は、現代のイメージからは想像もできず、その技術と工夫に驚かされました。当時の人々がどのように水を引いていたのか、身近な道具を通して歴史を感じることができました。
常設展にも足を運ぶと、多摩地方から発掘された旧石器時代の石器や縄文時代の土器が展示されていました。こうした展示品からは、この土地に人が暮らし始めた遠い昔に思いを馳せることができます。また、時代が進むごとに展示される品々も変わり、弥生・古墳・中世、そして近代と、人々の暮らしや技術の変化が一目で分かるように構成されていました。
体験コーナーも充実しており、子どもから大人まで楽しめる工夫が随所に見られました。例えば、粘土に縄文の模様をつけて自分だけのミニ土器を作れるコーナーや、古代の服や道具を身につけて当時の暮らしを体感できるコーナー、さらに火起こし体験ができる場所もありました。展示を見るだけでなく、実際に手を動かして古代の技術を感じることができるのは、とても貴重な体験だと思います。
東京都埋蔵文化財センターは、考古学や歴史に関心がある方はもちろん、家族連れにもおすすめの場所です。日々の生活の延長線上にある「身近な歴史」に気づかされると同時に、現代と過去がつながっていることを実感できる、学びの多いひとときとなりました。
旅程
多摩センター 駅
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多摩センター 駅
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