今日も東京の気温は最高気温38度の猛暑なので、都内の刀剣博物館(とうけんはくぶつかん)に行くことにしました。
刀剣博物館は、1968年(昭和43年)に日本刀専門の博物館として渋谷区で開館しました。その後、2017年(平成29年)に一度閉館し、墨田区の旧安田庭園内に移転しました。
収蔵品は、日本の刀剣、刀装、刀装具、甲冑、金工資料など約190点で、刀剣類には国宝、重要文化財、重要美術品が含まれます。平安、鎌倉、南北朝期の古名作を中心に、様々な年代、流派の作品を収蔵しています。
現在は、「2024年度現代刀職展 ー今に伝わるいにしえの技ー」という展覧会を行っています。
これは、日本美術刀剣保存協会が毎年行っている現代刀職展の作品の紹介です。現代刀職展では、現代の刀職の方が技を競って、作品を発表しています。いくつかの部門があり、それぞれ賞が与えられています。高松宮記念賞のようなものから、努力賞もあります。
作刀(さくとう)の部。刀剣そのものを制作する工程。玉鋼(たまはがね)から、鍛錬や焼入れを行い刀剣を作る工程。写真は必ずしも優秀な賞を取ったものではなく、私がなんとなくで写真を撮ったものです。
彫金の部。鍔(つば)などの金具の技量を競う部門。日本刀は刀だけでなく、鍔や鞘(さや)も芸術的であるところが、他国の武器と違います。
柄前(つかまえ)の部。柄の製作工程。朴(ほお)の木で作成した柄木の上に鮫皮(エイの皮)を巻き、その上に組紐(くみひも)を菱形に巻いて、滑り止め効果をあげ手持ちをよくする工程。
刀装(とうそう)の部。拵(こしらえ)とも言われる、鞘に漆(うるし)を施し、柄(つか)には鮫皮などで装飾し、鍔や目貫(めぬき)などの金具をつけ、仕上げる工程。
白鞘(しらさや)の部。白鞘は刀身を保存するための鞘。休め鞘とも言われた。これは、他の博物館ではあまり見かけない珍しいもの。
他にもいくつかの部門がありました。
他に、江戸時代の真言宗の僧侶の慈雲(じうん)の書なども展示されていました。
一階では、刀づくりの工程や道具についての情報が展示されています。
旅程
両国駅
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刀剣博物館
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