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3月, 2025の投稿を表示しています

国立科学博物館:特別展「古代DNA ―日本人のきた道―」:古代DNAが紐解く、日本人の“きた道”を歩く

今日は、特別展「古代DNA ―日本人のきた道―」のため、国立科学博物館(こくりつかがくはくぶつかん)に来ました。先週は、雪やみぞれ・雹が降る日もありましたが、週末は暖かく上野公園には、花見の人や観光客であふれていました。 東京・上野にある国立科学博物館は、自然科学と科学技術に関する日本有数の博物館です。上野恩賜公園の中に位置し、動物園や美術館に囲まれながら、知的な冒険ができる場所として多くの人々に親しまれています。最寄りの上野駅や鶯谷駅からは徒歩5分ほど。アクセスの良さもあり、週末や休暇中は家族連れや学生たちで賑わいます。 博物館の建物は大きく「日本館」と「地球館」の二つに分かれています。日本館は、明治期に建てられた重厚な建築で、日本の自然や生物、日本人の科学技術の歩みを紹介しています。例えば、日本列島の地形がどのように形成されたのか、縄文時代の人々がどのような環境で暮らしていたのかなど、身近な自然史に触れられる展示が豊富です。明治以降に活躍した科学者たちの功績や、日本独自の技術進化も学ぶことができ、国内外から訪れる人にとっても非常に興味深い内容となっています。 一方の地球館は、地球そのものや生命の進化をテーマにした展示が並びます。恐竜の化石、鉱物、宇宙の構造、科学技術の最先端といった、まさに「知のデパート」と呼ぶにふさわしい空間です。特に巨大な恐竜の骨格標本や、深海生物の模型は迫力があり、子どもだけでなく大人も夢中になってしまいます。展示は体験型や映像を駆使したものも多く、難しいテーマでもわかりやすく楽しく学ぶことができます。 また、国立科学博物館では期間限定の特別展も開催されています。過去には「人体」や「深海展」、「大哺乳類展」などが開催され、大きな話題を呼びました。こうした特別展は、常設展示とは異なる切り口で科学の魅力に触れられる貴重な機会です。人気の展示は日時指定の事前予約制になることもあるため、訪れる際には事前にチェックしておくと安心です。 館内にはカフェやミュージアムショップもあり、恐竜グッズや理科系雑貨、展示図録などのお土産も充実しています。展示を見終わったあとに立ち寄って、その余韻に浸るのも楽しいひとときです。 科学が苦手だった方も、ちょっとだけ興味があるという方も、足を運べばきっと新しい発見に出会える場所。それが国立科学博物館です。日常をちょっと離...

CREVIA BASE Tokyo:ラムセス大王展 ファラオたちの黄金:ラムセス2世の軌跡を追う遙かなる古代エジプトへ

今日は、3月8日に始まった「ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」に行ってきました。1月に行った森アーツセンターギャラリーの特別展「古代エジプト」で行列ができるほどの人がおり、予約なしでは入れなかったため、今回はきちんと予約して行きました。まだ、始まったばかりだからか、朝一番の時間帯だからか、人は思ったより少なめでかなり快適でした。 「ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」は、古代エジプトの歴史と文化を深く知ることができる特別展です。エジプト政府公認のもと、古代エジプト史上最も偉大なファラオと称されるラムセス2世と、その時代の至宝を紹介しています。 この展覧会は、2025年3月8日から9月7日まで、東京都江東区豊洲の「ラムセス・ミュージアム at CREVIA BASE Tokyo」で開催されます。ゆりかもめの「市場前」駅から徒歩3分というアクセスの良さも魅力です。 展示品は約180点に及び、特に「ラムセス2世の棺」は見逃せない一品です。レバノンスギで作られたその棺は、優美な曲線と威厳のある表情が特徴的で、ラムセス2世の偉大さを象徴しています。また、黄金や宝石をふんだんに使用した豪華な宝飾品の数々も、古代エジプト人の高度な技術と美意識を感じさせてくれます。 この展覧会では、最新のバーチャル・リアリティー(VR)技術を駆使した体験型コンテンツも楽しめます。ラムセス2世が建設に関わったアブ・シンベル神殿やネフェルタリ王妃の墓を、まるで現地を訪れたかのように探索することができます。このVR体験は別途チケットが必要ですが、2,500円で参加することができます。 入場料は、平日と土日祝で異なります。平日は大人が3,900円、中高生が2,900円、小学生が2,200円です。土日祝および特定日は、大人が4,100円、中高生が3,100円、小学生が2,400円となっています。チケットは日時指定制のため、事前の購入をおすすめします。 会場内では写真撮影が可能ですが、フラッシュの使用は禁止されています。また、専用駐車場がないため、公共交通機関を利用するのが良いでしょう。 古代エジプトの壮大な歴史と文化を感じることができるこの展覧会。ぜひ訪れて、ラムセス大王の時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。 旅程 豊洲駅 ↓(徒歩) CREVIA BASE Tokyo ↓(徒歩) 豊洲駅 関連イベ...

和歌山県立博物館:紀州徳川家と仏教美術の魅力

和歌山城を速足で駆け抜けたあと、和歌山県立博物館に向かいました。17時までなので、30分ぐらいしか見れませんでしたが、旧石器時代、縄文、熊野信仰、紀州徳川家など、重要な史跡の多い和歌山なので、幅広く展示されていました。毎月第一日曜日は無料のようで、運よく無料で入ることができました。残念なのは、展示物の写真撮影が禁止なので、あとで見直したり、SNSで紹介したりできないことです。 和歌山県立博物館は、和歌山県和歌山市にある県立の歴史博物館です。ここでは、和歌山の歴史や文化、美術に関する貴重な資料が展示されており、和歌山の魅力をより深く知ることができます。 この博物館の大きな特徴の一つは、紀州徳川家に関する資料が充実していることです。紀州徳川家は、徳川御三家の一つとして江戸時代に栄え、和歌山藩を治めました。館内では、徳川吉宗に関連する文書や、当時の武具や甲冑などを目にすることができます。歴史好きの方にとっては、江戸時代の紀州藩の繁栄を感じられる貴重な機会になるでしょう。 また、和歌山といえば高野山が有名です。高野山は真言宗の開祖・空海(弘法大師)が開いた聖地であり、和歌山県立博物館では高野山にまつわる仏教美術が多く展示されています。平安時代から江戸時代にかけての仏像や、経典、仏具などが所蔵されており、仏教美術に興味がある方には特におすすめです。静かな館内で、仏像の表情や細かな彫刻をじっくり鑑賞すると、当時の信仰の深さを感じることができるでしょう。 さらに、和歌山には熊野三山や熊野古道などの霊場もあり、熊野信仰に関する資料も展示されています。熊野信仰は平安時代の貴族たちからも篤く信仰され、多くの巡礼者が熊野古道を歩きました。その歴史的背景を学ぶことで、熊野の自然と信仰のつながりをより深く理解することができます。 特別展や企画展も定期的に開催されており、訪れるたびに新しい発見があります。季節ごとに異なるテーマで展示が行われ、和歌山の文化や歴史をより幅広く知ることができます。過去には、江戸時代の和歌山の町並みに焦点を当てた展示や、紀州の伝統工芸に関する特別展も開かれました。 現在は、『世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年記念特別展 聖地巡礼 ―熊野と高野― 第Ⅴ期 蘇りの地・熊野 ―熊野本宮大社・湯峯と熊野川―』が開催されており、熊野信仰に関する資料や解説が展示されて...

和歌山城:紀州徳川家の歴史を巡る旅

紀伊風土記の丘で天王塚古墳を見学した後、帰りの電車までに少し時間が余っていたので、市の中心に移動し、和歌山城と和歌山県立博物館に行くことにしました。 和歌山城 (わかやまじょう) は、和歌山県和歌山市にある歴史的な城で、紀州徳川家の居城として知られています。江戸時代には徳川御三家の一つである紀州藩の中心として栄え、多くの歴史的な出来事の舞台となりました。 この城の始まりは、戦国時代の1585年(天正13年)にさかのぼります。豊臣秀吉の命を受けた弟の羽柴秀長が、紀伊国を治めるために築城したのが和歌山城の始まりです。その後、関ヶ原の戦いを経て徳川家の支配下に入り、1619年には徳川家康の十男である徳川頼宣(とくがわ よりのぶ)が城主となりました。これにより、紀州徳川家が確立され、江戸幕府を支える御三家の一つとして重要な役割を果たすことになります。 和歌山城の魅力の一つは、その壮麗な天守閣です。戦災によって一度焼失しましたが、1958年(昭和33年)に再建され、現在は歴史資料を展示する博物館として公開されています。天守閣からは和歌山市内や和歌山湾を一望することができ、訪れる人々にとって見逃せないスポットとなっています。 また、城内には美しい日本庭園が広がっています。特に西之丸庭園(紅葉渓庭園)は、紅葉の名所として知られ、秋には鮮やかな色彩が訪れる人々を魅了します。春になると、和歌山城公園全体が桜に包まれ、約600本の桜が一斉に咲き誇る姿は圧巻です。桜の季節にはライトアップも行われ、夜の幻想的な雰囲気を楽しむことができます。 アクセスも便利で、JR和歌山駅や南海和歌山市駅からバスで約10分、和歌山市駅からは徒歩約20分で到着します。市街地に位置しているため、観光の合間に立ち寄ることもできるのが魅力です。 和歌山城は、歴史と自然が調和した魅力的なスポットです。訪れるたびに異なる表情を見せてくれるこの城は、歴史好きな方はもちろん、四季折々の景色を楽しみたい方にもおすすめです。 旅程 東京 ↓(東海道新幹線 / JR特急くろしお) 和歌山駅 ↓(タクシー) 紀伊風土記の丘 ↓(徒歩) 田井ノ瀬駅 ↓(JR和歌山線) 和歌山駅 ↓(タクシー) 和歌山城 ↓(徒歩) 和歌山県立博物館 ↓(徒歩) 和歌山駅 ↓(東海道新幹線 / JR特急くろしお) 東京 関連イベント 和歌山城公園 さ...

紀伊風土記の丘:悠久の時を感じる古墳の丘

今日は、和歌山県の紀伊風土記 (きいふどきのおか) の丘にある天王塚古墳(てんのうづかこふん、天王塚山古墳)の石室公開に当選したため、日帰りで和歌山に来ました。 和歌山県立紀伊風土記の丘は、1971年8月に開館した和歌山県が運営する博物館施設で、主に考古学と民俗学に基づく資料の保存・研究・公開を目的としています。 この施設は、国の特別史跡である「岩橋千塚古墳群(いわせせんづかこふんぐん)」の保全と活用を目的に設立され、和歌山市郊外の標高約150mの丘陵地に位置しています。敷地面積は約65ヘクタールにも及び、園内には大小約400~500基の古墳が点在しており、歴史的なロマンを感じられる場所です。 和歌山県立紀伊風土記の丘の館内には、古墳から出土した埴輪や陶磁器、民具など、古代から中世にかけての貴重な考古資料が展示されています。特に、ここでしか見ることができない「翼を広げた鳥形埴輪」や「両面人物埴輪」などは、古代の人々の生活や信仰を知る上で重要な手がかりとなっており、考古学ファンにとっては必見の展示です。 館舎は、松下幸之助氏の寄付を受けて建設されました。弥生時代の高床倉庫を模したデザインが特徴的で、外壁には近隣の古墳の石室に使用される「青石」が使われています。歴史的な趣を感じさせる外観は、博物館でありながらも、まるで古代の世界にタイムスリップしたかのような気分にさせてくれます。 広大な園内では、実際に公開されている古墳も複数あり、内部に入ることができる古墳もあります。これにより、古代の埋葬文化や当時の技術を体験的に学ぶことができ、訪れる人々に新たな発見を提供しています。 また、館舎の麓には、国や県指定の重要文化財に指定された移築民家集落や、万葉集に詠まれた植物を楽しめる万葉植物園が整備されています。 四季折々の自然と歴史が融合した環境の中で、散策を楽しむことができ、特に春の桜や秋の紅葉の時期には、多くの訪問者で賑わいます。 和歌山県立紀伊風土記の丘では、年に4回開催される企画展や特別展も魅力の一つです。さらに、埴輪や勾玉づくりなどの体験イベントも行われており、家族連れや学校・団体での見学にも人気です。特に体験イベントでは、古代の人々の文化に触れ、自分だけの作品を持ち帰ることができるため、大人も子供も一緒に楽しめる内容となっています。 施設のアクセスも良好で、和歌山市の...