晴れやかな日の夕方、神田明神を訪れました。最初に湯島聖堂を歩いたあと、そのまま足を延ばし、賑わいを見せる神田明神へと向かいました。
表参道に立つ隨神門をくぐると、鮮やかな朱色の社殿が目の前に現れ、心が引き締まるような気持ちになります。
ちょうど境内では茅の輪(ちのわ)が設けられていて、私もその輪をくぐり、無病息災を願いました。茅の輪くぐりは日本各地の神社で見られる古くからの風習で、夏越しの祓と呼ばれ、半年分の穢れを落とすために多くの参拝者がこの時期訪れます。
神田明神の本殿は、江戸時代から続く壮麗な建築で知られ、都心の喧騒のなかにあっても神聖な空気が流れています。ご祭神には大己貴命、少彦名命、平将門命が祀られており、江戸の総鎮守として今も多くの人々に親しまれています。境内を歩くと、獅子山の威厳ある姿や、銭形平次の碑など、さまざまな見どころが点在していることに気づきます。銭形平次の碑は、時代小説やテレビドラマで知られる架空の岡っ引きですが、神田明神を舞台に多くの物語が生まれたことを感じさせてくれます。
夕方に到着したため、神田明神資料館は残念ながら閉館していましたが、また次の機会に訪れたいと思います。境内を歩きながら、江戸時代から続く神社の歴史や、四季折々の行事に思いを馳せ、日常のなかでふと立ち寄れる場所としての神田明神の魅力をあらためて感じました。
旅程
御茶ノ水駅
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本郷三丁目駅
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