東京都現代美術館、深川江戸資料館に続き、今週も清澄にある清澄庭園に来ました。
清澄庭園(きよすみていえん)は、東京都江東区にある日本庭園で、江戸時代から続く歴史を持ち、美しい景観が特徴です。一説には、江戸の豪商、紀文(きぶん)こと紀伊國屋文左衛門(きのくにや ぶんざえもん)の屋敷跡とも伝えられています。紀伊國屋文左衛門は松下幸之助が尊敬していたことでも知られています。享保年間(1716~1735年)に下総国 (しもうさのくに)、関宿(せきやど)藩主久世大和守(くぜやまとのかみ)の下屋敷となりました。
1878年(明治11年)に三菱財閥の岩崎弥太郎によって所有され、現在の形に整備され、1880年(明治13年)に深川親睦園を開園しました。清澄庭園は回遊式林泉庭園で、池を中心に配置され、四季折々の景色が楽しめます。
池には鯉が泳いでおり、餌やりを楽しむこともできます。
園内にある石仏は、江東区の登録文化財です。真ん中の阿弥陀供養塔は1679年(延宝7年)に法印慶光の供養塔として作られました。右の庚申塔(こうしんとう)は1670年(寛文10年)に建てられました。左後ろの庚申塔は1815年(文化12年)に建てられました。左前の馬頭観音供養塔は1774年(安永3年)に農耕や運送などに使役された馬を供養するために建てられました。これらは由来は不明ですが、清澄庭園を造成する際に出土したものと言われています。
春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、季節ごとの表情が楽しめます。特に秋の紅葉は人気で、多くの観光客が訪れます。
松尾芭蕉の句「古池や かはづ飛び込む 水の音」の句碑も園内に建てられています。1680年(延宝8年)から1694年(元禄7年)まで、深川の地の草庵に住み、1686年(貞享3年)にこの句を詠みました。この草庵は芭蕉庵と呼ばれ、現在の芭蕉稲荷神社にありました。
園内には大正記念館という建物があり、結婚式などにも使用されます。歴史的な建物として、庭園の雰囲気に溶け込んでいます。大正天皇の葬儀に用いられた葬場殿を移築したものです。
清澄庭園は、都会の中にありながら静かで落ち着いた雰囲気を持ち、散策や写真撮影、自然観察を楽しむのに最適な場所です。また、近隣には清澄白河というカフェやギャラリーが集まるエリアもあり、庭園を訪れた後に散策するのもおすすめです。
旅程
清澄白河駅
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清澄庭園
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清澄白河駅
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