芭蕉庵史跡展望庭園のあと、すぐ近くにある芭蕉稲荷神社(ばしょういなりじんじゃ)に向かいました。
芭蕉稲荷神社は、東京都江東区(深川エリア)に鎮座する小規模な神社で、松尾芭蕉ゆかりの地とされる周辺環境からこの名が付けられています。芭蕉が深川の「芭蕉庵」に居住し、数多くの句作を行ったことから、この地域は「俳諧の聖地」の一つとして文学愛好家に知られています。
芭蕉は、杉山杉風に草庵の提供を受け、深川芭蕉庵と称して1680年(延宝8年)から1694年(元禄7年)大阪で病没するまで芭蕉庵を本拠とし「古池や蛙飛び込む水の音」などの名吟の数々を残しました。
また、ここより全国のたびに出て「奥の細道」などを著しました。
芭蕉没後は芭蕉庵は武家屋敷となり滅失しました。1917年(大正6年)に芭蕉が愛好したといわれる石造の蛙が発見され、ここに芭蕉稲荷神社が祀られました。
芭蕉稲荷神社は、そうした土地柄に因み、文芸的な意味合いを帯びた稲荷神社として存在しています。
「稲荷神社」と名が付くように、穀物の神・商売繁盛の神として知られる稲荷信仰を基盤に持つ神社ですが、同時に「芭蕉」の名を冠することで、松尾芭蕉の偉業を讃え、地域の文学・文化の記憶を伝える存在にもなっています。当地には芭蕉に関連する句碑や、芭蕉庵跡にまつわる記念碑、文学散策路などが点在しており、芭蕉稲荷神社もこれらの文学遺産の一環として、参詣者や散策者に深川の俳諧文化を想起させます。
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