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ゴールド・スーク(ドバイ):未来都市の陰に息づく、煌めく都市と伝統市場

2019年の新年を迎えたばかりのドバイは、冬とは思えないほど澄んだ青空が広がっていました。この日は観光の3日目。年末年始のブルジュ・ハリファの華やかなイベントを体験するためにドバイを訪れていた私は、ついでにドバイの下町・ゴールド・スークに足を運ぶことにしました。 ドバイといえば超高層ビル群や近未来的な都市のイメージが強いものの、デイラ地区のゴールド・スークに一歩足を踏み入れると、そこには中東らしい伝統と活気が溢れています。ゴールド・スークは、その名の通り金製品を扱う店が通りの両側にぎっしりと並ぶ市場で、遠くからでも煌めくショーケースが目に飛び込んできます。金のアクセサリーや装飾品は、どれも日本ではなかなか目にしないデザインばかり。繊細な細工が施されたネックレスや、思わず見惚れてしまうようなブレスレット、そして、まるでおとぎ話に出てくる王族のような重厚な首飾りまで、豪華な品々が所狭しと並んでいます。まさに石油王国らしい華やかな空間で、歩いているだけでも気分が高揚してきます。 この市場の歴史は古く、20世紀初頭にはすでに地元の商人たちによって金の取引が行われていたそうです。今日では世界中から買い付けに訪れる人々が絶えず、観光名所としても人気を集めています。その理由のひとつは、品質と価格に対する信頼が厚いこと。政府による厳格な検査が行われているため、純度や重さをごまかされる心配もほとんどありません。ふと目をやると、観光客だけでなく、地元の女性たちが結婚式やお祝いごとのためにアクセサリーを選んでいる姿も目に入り、ドバイの日常に触れた気分になります。 しばらく煌びやかなウィンドウショッピングを楽しんだ後は、スパイス・スークへと足を伸ばしてみました。金の香り漂うゴールド・スークとは打って変わって、こちらは香辛料や乾燥フルーツ、ハーブの色と香りに包まれた市場です。狭い路地の両側には、色とりどりのスパイスが山積みにされており、エキゾチックな雰囲気に心が躍ります。 本来はブルジュ・ハリファの展望台に登る予定でしたが、混雑のため予約が必要とのことで、翌日に改めて予約を取り、この日は地元のマーケット巡りに予定を切り替えました。結果的に、きらびやかな現代ドバイだけでなく、歴史や伝統が息づくもうひとつのドバイの顔を知ることができた、思い出深い1日となりました。ドバイを訪れるなら、ぜひこのゴー...