キーウ観光の2日目では、まずペチェールシク大修道院を訪れ、その壮麗な建築や厳かな雰囲気に圧倒されました。修道院の前には小さな屋台がいくつか並んでおり、そこでTシャツを買ったときのことが、今でも鮮明に思い出されます。店主が「すぐそばに大きな像があるから、ぜひ見ていって」と教えてくれたのです。 その像こそ、「祖国記念碑(Mother Ukraine)」でした。なぜかガイドブックには載っていませんでしたが、1981年に完成したこの像は、まさにキーウのランドマークともいえる存在です。高さは台座を含めて100メートル以上に及び、両手に剣と盾を掲げて立つ姿は、堂々たる威厳とともに、ウクライナという国の強さや誇りを感じさせてくれました。 祖国記念碑の周囲には、第二次世界大戦中に活躍した戦車やヘリコプター、ミサイルなどが屋外展示されており、博物館に入らなくてもその迫力を間近に感じることができます。軍事的な展示は、日本ではなかなか見ることのできないものばかりで、戦争という歴史の重みをあらためて実感する場ともなりました。 観光の合間には、近くのレストランでボルシチを味わう時間もありました。赤ビーツの鮮やかな色彩と、優しい酸味が広がるスープは、旅の疲れをほっと和らげてくれるものでした。そして、そのあとはウクライナ国民の自由の門へと足を運び、キーウのもう一つの歴史の象徴に出会うことができました。 祖国記念碑は、ウクライナの激動の20世紀を象徴する存在です。ソビエト時代に築かれ、現在では新しい時代のウクライナを見守るようにそびえ立つその姿を前に、平和と自由の意味について自然と考えさせられる時間となりました。観光地としての知名度は日本ではそれほど高くないかもしれませんが、キーウを訪れるなら一度は足を運んでみたい場所だと感じます。 旅程 (略) ↓(タクシー) キーウ・ペチェールシク大修道院 ↓(徒歩) 祖国記念碑 (キーウ) ↓(タクシー) ウクライナ国民の自由の門 ↓(タクシー) (略) 関連イベント 周辺のスポット キーウ・ペチェールシク大修道院 国立ウクライナ第二次世界大戦中歴史博物館 地域の名物 ボルシチ 関連スポット リンク Why is Ukraine changing the Motherland monument in Kyiv? Visit Ukraine - Ukraini...