山町筋のあと、金屋町(かなやまち)に来ました。
金屋町は、歴史的に重要な鋳物(いもの)産業の町として知られています。
町内には石畳の通りが広がり、伝統的な町家が軒を連ねています。多くの建物は江戸時代からのもので、木造建築や格子窓が特徴的です。これらの町並みは「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。
千本格子は高岡では「さまのこ」と呼ばれています。
1609年(慶長14年)、加賀藩の藩主・前田利長が高岡城を築城し、高岡の町を開きました。
1611年(慶長16年)、町の繫栄を図るため、領内の砺波郡(となみぐん、となみのこおり)西部金屋から金森弥右衛門ほか7人の鋳物師(いもじ)を金屋町に呼び寄せ、幅50間、長さ100間、約5,000坪の土地を与えて鋳物場を開設させました。
諸税や労役を免除するなど多くの特権を与えて手厚く保護したことから、この地に鋳物産業が根付き、今日の高岡鋳物発祥の地となりました。この特権は、明治維新まで続き、高岡銅器産業の中心として栄えました。現在でも、伝統を守りつつ、現代のデザインを取り入れた鋳物作品が多く作られています。
金屋町には高岡市鋳物資料館があり、高岡鋳物の歴史や鋳物の製造工程を学ぶことができます。また、鋳物製品の展示や販売を行う工房やギャラリーが点在しており、見学や体験が可能です。
金屋町は、日本の伝統産業の一つである鋳物作りの文化と、その美しい町並みが楽しめる場所で、歴史を感じながら散策できる魅力的な観光地です。
旅程
山町筋
↓(徒歩)
金屋町/千本格子の家並み
↓(徒歩)
高岡駅
関連イベント
- 御印祭(毎年6月19日、20日)
周辺のスポット
- 高岡市鋳物資料館
- 高岡御車山会館
- 山町筋
- 高岡關野神社
- 高岡大仏
- 高岡城跡
- ドラえもんの散歩道
- 瑞龍寺
- 前田利長公墓所
地域の名物
- こきりこ節


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