アテネの青空の下、パナシナイコスタジアムを訪れました。アテネ観光の二日目、ゼウス神殿の壮麗さに触れたあと、私はこの歴史あるスタジアムに足を運びました。
パナシナイコスタジアムは、その名のとおりギリシャらしい白い石造りのスタジアムで、細長い独特の形状が印象的です。かつては古代ギリシャ時代のパンアテナイア大祭で競技が行われ、後に近代オリンピック発祥の地として、1896年に第1回アテネオリンピックが開催されました。周囲を取り囲む観客席はすべて石で作られており、太陽の光を浴びて白く輝く様子は、過去と現在が重なり合うような不思議な美しさがあります。
観客席の中でも、中央付近には特に装飾が施された貴賓席が設けられていました。そこは、まるでギリシャ彫刻そのもののように優雅な雰囲気が漂い、ただ座るだけでなく、空間そのものが美術品のように感じられました。かつての観衆や競技者たちがここから競技を見守ったのかと思うと、時代を超えた感動があります。
実際にトラックにも下りてみました。大理石の観客席に囲まれながら走路に立つと、ただの観光ではなく、古代の競技者たちに思いを馳せる瞬間が生まれます。この場所で、人々が競い、応援し、歓声がこだました歴史を想像しながら歩きました。
スタジアムの一角には展示室があり、そこでは近代オリンピックの歴史を物語る品々が並んでいました。ギリシャから世界各地へ受け継がれてきた聖火、歴代大会のトロフィーやメダル、そして懐かしい1964年の東京オリンピックのポスターも展示されていました。オリンピックの歴史が時代や国境を越えてつながっていることを改めて感じさせられます。
パナシナイコスタジアムは、ただのスポーツ施設ではなく、古代と現代、ギリシャと世界を結ぶ特別な場所です。晴れたアテネの空の下で、時代を超えた人々の熱気と情熱を感じることができた一日でした。
旅程
(中略)
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ハドリアヌスの凱旋門
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ザッペイオン/アテネ国立庭園
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ギリシャ議会議事堂
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プニュクス
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アテネ国立天文台
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リカヴィトス・ケーブルカー
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(中略)
関連イベント
周辺のスポット
- ゼウス神殿
- アテネ国立庭園
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