午前中に久能山東照宮を参拝し、静岡駅周辺に移動し、かつて駿府城(すんぷじょう)があった駿府城公園に来ました。
駿府城は、静岡県静岡市にある歴史的な城跡で、徳川家康と深い関わりを持つことで知られています。現在は駿府城公園として整備され、市民や観光客が訪れる憩いの場となっています。
戦国時代、この地には今川義元の居城である「今川館」がありました。しかし、1568年(永禄11年)に武田信玄が駿河へ侵攻したことで今川氏は滅亡し、その後、駿府の地は徳川家康の手に渡ります。家康は幼少期を今川氏のもとで過ごしたため、この地には特別な思いがあったことでしょう。
1585年(天正13年)、家康は浜松城から駿府へ移り、城の改修を行いました。しかし、1590年(天正18年)に豊臣秀吉の命で関東へ移封されると、駿府城は中村一氏(なかむら かずうじ)が城主となります。その後、家康が将軍職を秀忠に譲り、大御所政治を行うために駿府へ戻った1607年(慶長12年)、城は大改修され、壮大な姿へと生まれ変わりました。
駿府城は江戸城に匹敵するほどの規模を誇り、家康の権威を示す象徴でもありました。しかし、1635年(寛永12年)に大火によって焼失し、その後再建されるものの、江戸時代を通じて大きな影響を持つことはありませんでした。明治維新後は廃城となり、旧陸軍の施設が置かれましたが、戦後には駿府城公園として整備され、現在に至ります。
現在の駿府城公園では、復元された東御門や巽櫓を見ることができます。これらの建築物は、当時の姿を再現しており、内部には歴史資料が展示されています。また、1989年(平成元年)には巽櫓が復元され、駿府城の歴史をより身近に感じられるようになりました。
天守台の発掘調査も進められ、巨大な石垣が発見されたことから、かつての壮大な姿を想像することができます。
春には桜が咲き誇り、花見スポットとしても人気があります。広々とした公園内には徳川家康像もあり、歴史を感じながら散策することができます。静岡駅から徒歩圏内でアクセスも良く、静岡観光の際にはぜひ立ち寄りたい場所のひとつです。
駿府城は、家康の人生とともに歩んだ城として、その歴史を今に伝えています。訪れることで、戦国時代から江戸時代にかけての歴史の流れを感じることができるでしょう。
今川仮名目録
今川仮名目録(いまがわかなもくろく)は、戦国時代に今川氏が制定した分国法です。これは、1526年(大永6年)に今川氏親(いまがわ うじちか)によって定められました。戦国時代の大名の中でも比較的早い時期に制定された法令であり、今川家の統治において重要な役割を果たしました。
この法令は、後の戦国大名たちにも影響を与えました。特に、武田信玄の「甲州法度」は、今川仮名目録の影響を受けたとも考えられています。武田氏と今川氏は同盟関係にあり、統治の手法においても互いに学び合っていた可能性があります。
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