秋晴れの一日を利用して山梨県甲府市の昇仙峡を訪れました。昇仙峡といえば、日本有数の渓谷美で知られ、特に紅葉の時期には多くの観光客で賑わうスポットです。
私は電車とバスを乗り継いで、昇仙峡ロープウェイの乗り場まで向かい、そこからロープウェイで山頂へと一気に上りました。ロープウェイの車窓からは、渓谷の深い緑と奇岩が広がり、日常の喧騒を忘れさせてくれます。
山頂に到着すると、まず目に飛び込んでくるのは、岩場に設けられた展望台です。見下ろすと足元がすくむほどの高さですが、その分だけ素晴らしい眺望が広がっています。遠くには南アルプスの山並みが見え、昇仙峡の自然の雄大さを肌で感じることができました。展望台をあとにして、八雲神社や和合権現、そして龍の松など、歴史と自然が調和した山頂の見どころを歩いて巡りました。八雲神社は古くから地域の人々の信仰を集めてきた場所であり、参拝しながらこの地の長い歴史にも思いを馳せました。
再びロープウェイで麓に戻ると、そこには水晶やクリスタルを扱うお店が軒を連ねていました。昇仙峡周辺は古くから水晶の産地として知られ、かつては多くの鉱山があったそうです。美しく輝く水晶は、今もこの地の大きな魅力のひとつです。
続いて、夫婦木神社を訪れました。この神社は縁結びや安産のご利益があるとされ、多くの参拝者が訪れています。静かな境内で手を合わせると、自然と心が穏やかになる気がしました。次に足を運んだのは、影絵の森美術館です。ここでは、光と影で表現された幻想的な世界を堪能し、普段なかなか味わえない芸術体験を楽しみました。
昼食には、山梨名物のほうとうをいただきました。もちもちした太い麺と、たっぷりの野菜が煮込まれた素朴な味は、旅の疲れをほっと癒してくれます。
食後は、渓谷沿いを歩いて長潭橋を目指しました。10月末とは思えないほど心地よい気温で、仙娥滝や覚円峰、羅漢寺、天鼓林、寒山拾得岩といった昇仙峡の名所を一つひとつ巡りながら、ゆっくりと散策を楽しみました。仙娥滝の轟音や、覚円峰の堂々たる姿は、まさに自然の造形美を感じさせます。
長潭橋に着いた頃には、すっかり足も疲れていましたが、バスの時間まで近くの喫茶店で一息つくことができました。その後、バスに乗って甲府駅へ戻り、充実した一日を締めくくりました。
昇仙峡は、壮大な自然だけでなく、歴史や文化、そして地元の人々の暮らしが感じられる場所です。今回の旅を通じて、改めて山梨の魅力を実感しました。次は紅葉や新緑の時期にも訪れてみたいと思います。
旅程
東京
↓(JR)
甲府駅
↓(バス)
昇仙峡滝上バス停
↓(昇仙峡ロープウェイ)
↓(昇仙峡ロープウェイ)
影絵の森美術館
↓(徒歩)
↓(バス)
↓(徒歩)
甲府駅
↓(JR)
東京
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地域の名物
- ほうとう
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