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12月, 2023の投稿を表示しています

ナショナル・ギャラリー(イギリス):ゴッホ、ダ・ヴィンチ、モネ…名画揃い、西洋美術の傑作が一堂に

年越しイベントを見るため、イギリスのロンドンに来ました。ロンドンの地下鉄の乗り方を覚えつつ、トラファルガー広場とナショナル・ギャラリーに来ました。ロンドンはどこでもVISA touch (デビットカード)が使え、地下鉄の改札機もVISA touchで良いので本当に便利です。 ロンドンの中心地、トラファルガー広場に面しているナショナル・ギャラリー(The National Gallery)は、世界的にも有名な美術館の一つです。1824年に設立されたこの美術館は、約2,300点もの西洋絵画を収蔵しており、入場料は無料(一部の特別展は有料)という嬉しい魅力もあります。 ナショナル・ギャラリーでは、13世紀から19世紀にかけての西ヨーロッパの絵画が豊富に展示されています。館内には、レオナルド・ダ・ヴィンチの『岩窟の聖母』、ヤン・ファン・エイクの『アルノルフィーニ夫妻像』、そしてゴッホの代表作『ひまわり』といった美術史を飾る名作が並びます。フェルメールやラファエロ、モネ、カラヴァッジョなど、巨匠たちの作品も数多く収蔵されており、まさに絵画の宝庫と呼べる場所です。 建物自体も壮麗で歴史的価値があり、館内は4つのエリアに分けられて時代やスタイル別に展示されています。例えば、セインズベリー・ウィングではルネサンス初期の美術作品を中心に鑑賞できます。ウェスト・ウィングはバロック絵画、ノース・ウィングでは17〜18世紀の傑作、イースト・ウィングでは印象派や近代絵画を楽しむことができます。 さらに、館内では毎日無料で開催されるガイドツアーがあり、初めて訪れる人でも分かりやすく美術作品について学ぶことができます。併設のギャラリーショップやカフェも充実しているので、ゆったりと鑑賞後の時間を過ごすのにも最適です。 交通アクセスも非常に良好で、地下鉄のチャリング・クロス駅から徒歩すぐという便利な立地です。ロンドンを訪れた際にはぜひ立ち寄って、西洋絵画の魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか。 旅程 (略) ↓ トラファルガー広場 ↓(徒歩) ナショナル・ギャラリー ↓(徒歩) チャリング・クロス駅 ↓ (略) 関連イベント 周辺のスポット ナショナル・ポートレート・ギャラリー トラファルガー広場 ピカデリーサーカス コヴェント・ガーデン 地域の名物 フィッシュ・アンド・チップス 紅茶(ブリテ...

MOA美術館:長いエスカレーターの先にある静けさ、万華鏡の天井とブロンズの王と女王

冬とは思えないような澄んだ青空のもと、静岡県熱海市にあるMOA美術館を訪れました。熱海駅からはやや距離がありますが、景色を楽しみながら、北にある3F側の入り口まで歩いていくことにしました。 少し早めに到着したため、美術館の駐車場脇から見える海の景色をゆっくりと眺めることができ、潮の香りと太陽のまぶしさが旅の始まりを優しく彩ってくれました。 MOA美術館は、1982年に開館した比較的新しい美術館ですが、その歴史的背景は深く、創設者である岡田茂吉(MOAはMokichi Okadaの頭文字)が「真・善・美」を理念として設立したものです。岡田氏は美術を通して人々の心を浄化し、平和な社会の実現を目指していたとされます。そのためか、美術館全体にはどこか霊的ともいえる静けさが漂い、訪れる者の心を穏やかに整えてくれます。 展示では、尾形光琳をはじめとする琳派の作品をじっくりと鑑賞しました。金箔や銀箔をふんだんに用いた装飾的な美しさと、自然を象徴的に描き出す構図に、時代を超えて人々を魅了してきた力を感じます。展示室の光の取り入れ方も巧妙で、作品そのものが持つ静かな輝きを一層引き立てていました。 展示を見終えたあと、敷地内にある「茶の庭」へと足を運びました。手入れの行き届いた庭園には、苔の柔らかさや竹のしなやかさが自然の美を体現しており、まるで時間がゆっくりと流れているかのような感覚に包まれました。ふと風が吹くと、竹の葉がささやき、どこからともなく鳥の声が響いてくる――そんなひとときに心が洗われるようでした。 庭を後にして向かったのは、ムアスクエア。ここには英国の彫刻家ヘンリー・ムアによるブロンズ像「キング・アンド・クイーン」が展示されています。抽象的でありながら、どこか人間味のあるフォルム。王と女王というタイトルの響きからは荘厳な印象を受けますが、実際の像は自然の中に佇むふたりの人間のようにも見え、親しみを感じさせます。 その後、アートストリートと呼ばれる長いエスカレーターを降りました。エスカレーターといえば単なる移動手段ですが、ここではそれ自体が空間演出の一部。赤と白を基調とした配色や、壁面に配された照明の配置によって、美術館の世界観が立体的に延長されているようでした。 エスカレーターの途中にある円形ホールでは、天井に設けられた巨大な万華鏡の映像を見上げました。緩やかな音楽ととも...

起雲閣:湯のまちに佇む、文豪たちが愛した、和と洋の美が織りなす空間

MOA美術館に行くために、静岡県の熱海に来ました。 MOA美術館を一通り見た後、熱海城に向かいました。なお、熱海城が歴史的な城と思っていたのですが、テーマパーク的な場所で歴史的には意味のある場所ではありません。子供向けのアトラクションが多いので、子供連れで遊びに行くには良い場所です。 熱海城に向かう途中、地図に起雲閣(きうんかく)というのを見つけたので寄りました。 起雲閣は、1919年(大正8年)に建築され、実業家の根津嘉一郎や農商相の内田信也の別荘として使われました。岩崎別荘(非公開)、住友別荘(現存しない)とならび、「熱海の三大別荘」と呼ばれました。 1947年(昭和22年)に旅館として生まれ変わり、山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治、舟橋聖一、武田泰淳などの日本を代表する文豪に愛されてきました。起雲閣には、これらの文豪についての資料も展示されています。 庭園は非常に手入れされきれいですが、背景のビル群が奇妙に溶け込んでいます。 ステンドグラス。西洋風でありながら、明治時代や大正時代の建物は、やはり日本的な懐かしさを感じます。 カラーのタイル。日の光が反射して非常に映えますが、強い日光にさらされているので、保存には苦労されているのではないかと思います。 洋室。この柱も貴重なものだったはず(詳細は忘れました)。 お風呂。染殿の湯と言われ、由来は平安時代にまでさかのぼるようです。 もう一つ、ローマ風呂もあります。 残念ながら、どちらの風呂も現在は入れません。 街の中にありますが、建物や部屋が非常に多く、見ごたえのある場所でした。 旅程 東京 ↓(新幹線) 熱海駅 ↓(徒歩) 來宮神社 ↓(徒歩 かなり遠い) MOA美術館 ↓(徒歩 かなり遠い) 起雲閣 ↓(徒歩&ロープウェイ) 熱海城 ↓(徒歩&ロープウェイ) ATAMI BAY RESORT KORAKUEN ↓(徒歩) (略) 周辺のスポット 熱海サンビーチ 熱海城 地域の名物 関連スポット リンク 起雲閣【きうんかく】公式|静岡県熱海市 昭和・大正レトロな観光施設|熱海 人気観光スポット 起雲閣(きうんかく)へようこそ|熱海市公式ウェブサイト 起雲閣|スポット | 【公式】熱海市の観光サイト あたみニュース 施設案内 起雲閣(熱海市指定有形文化財)|熱海市公式ウェブサイト 起雲閣のご紹介 ...

來宮神社:竹のトンネルを抜けて出会う樹齢二千年の巨樹

熱海市の來宮神社(きのみやじんじゃ)を訪れました。この日はMOA美術館を目的に熱海を訪れており、道すがら少し足を伸ばして來宮神社に立ち寄ることにしました。 境内の入り口には立派な鳥居があり、そこから続く竹林の風景がとても印象的でした。冬の静けさの中に凛とした空気が流れ、竹の緑が一層鮮やかに感じられます。來宮神社は、古くから熱海の人々に親しまれてきた歴史ある神社で、来福・縁起の神様として信仰を集めています。 本殿では静かに参拝し、旅の安全と新しい出会いを祈りました。境内を進むと、国の天然記念物に指定されている大楠(おおくす)が現れます。この大楠は樹齢2,000年を超えるといわれ、その圧倒的な存在感に思わず息をのみました。幹の周囲を一周すると寿命が延びる、願い事が叶うという伝説もあり、多くの参拝者が大楠のまわりを静かに歩いていました。 短い滞在ではありましたが、來宮神社の厳かな雰囲気と歴史の重みを感じることができました。その後、また歩を進めてMOA美術館へと向かいましたが、熱海の自然と歴史が調和するこの地を、少しだけ深く味わえたように思います。 旅程 東京 ↓(新幹線) 熱海駅 ↓(徒歩) 來宮神社 ↓(徒歩 かなり遠い) MOA美術館 ↓(徒歩 かなり遠い) 起雲閣 ↓(徒歩&ロープウェイ) 熱海城 ↓(徒歩&ロープウェイ) ATAMI BAY RESORT KORAKUEN ↓(徒歩) (略) 関連イベント 周辺のスポット 起雲閣 MOA美術館 地域の名物 関連スポット リンク 熱海 來宮神社 - きのみやじんじゃ 【神社】來宮神社|スポット | 【公式】熱海市の観光サイト あたみニュース

三渓園:横浜の静けさの中にある贅沢、古建築と自然のハーモニー

今日訪れたのは旅行業務取扱管理者の試験の勉強で習った横浜の三渓園。 大名屋敷を元にした日本庭園かと思っていましたが、原三溪さんという明治から昭和にかけて活躍された実業家が造られた日本庭園。 原三溪さんは生糸業も行っており富岡製糸場を所有していたこともありました。 旅程 根岸駅 ↓(バス) 三渓園 ↓(徒歩) 横浜市八聖殿郷土資料館 ↓(徒歩) (略) 周辺のスポット 横浜市八聖殿郷土資料館 本牧臨海公園 本牧神社 地域の名物 関連スポット 富岡製糸場 リンク 横浜 三溪園 - Yokohama Sankeien Garden -