品川歴史館を見学した後、 大森貝塚遺跡庭園を訪れました。品川歴史館で古代の遺跡や品川の歴史に触れた後だったので、実際にその歴史の現場を歩けることに、少しワクワクしながら庭園の入口に到着しました。
入口や広場は、どこか土器を思わせる丸みや曲線を活かした造りになっていて、過去と現代をつなぐ不思議な雰囲気が漂っていました。
園内には、アメリカ人動物学者エドワード・S・モース博士の像が建てられています。モース博士は1877年(明治10年)、この地で日本初の本格的な考古学的発掘調査を行った人物であり、大森貝塚を世界的に有名にした立役者です。その像の前に立つと、100年以上前の発見の感動が少しだけ伝わってくる気がしました。
庭園の奥へ進むと、貝塚の断面を見ることができます。黒ずんだ貝殻や土層が幾重にも重なり、縄文時代の人々の暮らしや日常の痕跡が感じられます。解説パネルも設置されており、当時の食生活や文化に思いを馳せることができました。
その後、庭園から徒歩ですぐの場所にある「大森貝墟の碑」も訪れました。NTTのビルの裏手という少し分かりにくい場所ですが、道や階段がきちんと整備されており、迷わずたどり着くことができました。入口には「9時から17時までは通行可能」とあり、訪問時間に少し気を付ける必要があります。
また、ビルの前には時間外の訪問者向けなのか、碑の2分の1スケールのレプリカが設置されていました。手軽に碑の雰囲気を感じられる工夫がされているのも、歴史を大切にするこの地域らしい配慮だと感じました。
大森貝塚は、ただの「遺跡」ではなく、日本の考古学や縄文文化の出発点の一つともいえる場所です。現地を歩き、モース博士の功績や、土の中に眠る遠い昔の人々の暮らしを身近に感じられるひとときとなりました。
旅程
大森駅
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