トルコ観光2日目の朝、イスタンブールの地下宮殿を訪れたました。外は今にも雨が降り出しそうな曇り空で、街を歩く人々も少し足早に見えたのを覚えています。そんな中、期待と少しの緊張を胸に、地下宮殿への階段を降りていきました。
地下へと進むと、ひんやりとした空気が頬に心地よく、上とはまるで別世界のような静けさが広がっていました。内部は想像していたよりもずっと広大で、天井は高く、あたりはライトの明かりがところどころに灯るのみで、全体的に薄暗い雰囲気です。その暗がりがまた歴史の重みを感じさせてくれます。
歩を進めるごとに、いくつもの石柱が林立している光景が目に飛び込んできます。一つひとつの柱や天井には美しい装飾が施されていて、ただの貯水池とは思えない荘厳さがありました。この地下宮殿は、ビザンツ時代の6世紀、ユスティニアヌス1世の時代に造られたとされ、イスタンブールの街を支えてきた重要なインフラでもありました。
中でも印象的だったのは、柱の土台に彫られている逆さまの顔です。ガイドブックで予習していた「メデューサの頭」を実際に目にした時は、その大きさと不思議な迫力に圧倒されました。なぜ顔が逆さまなのか、その理由には諸説あるようですが、こうした伝説や謎も、訪れる人々の想像をかき立てる大きな魅力の一つです。
静かに水が張られた地下の広間を歩きながら、遥か昔の人々がこの場所でどんな思いを巡らせていたのだろうと考えました。イスタンブールの喧騒とはまったく異なる、静謐で神秘的な空間で、短い時間でしたが悠久の歴史に包まれる特別な体験となりました。
旅程
ホテル
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Sırkecı駅
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(略)
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