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ラベル(ウェストミンスター宮殿、ならびに聖マーガレット教会を含むウェストミンスター寺院)が付いた投稿を表示しています

ビッグベン/ウェストミンスター宮殿:石造りの街の隙間から現れるロンドンの象徴

ロンドン観光2日目は、昨晩の年越しイベントの余韻がまだ街のどこかに残るような朝から始まりました。最初にバッキンガム宮殿を見たあと、そのまま歩いてビッグベンへ向かいます。ロンドンの街は、石造りの落ち着いた建物が続くかと思えば、ふとした角度で視界が開けて、歴史の象徴のような塔が突然現れます。建物の隙間から時計塔が見えてきた瞬間、「あ、これがロンドンだ」と実感し、距離感以上にその大きさに圧倒されました。 近づくほどに、単なる“時計台”というより、国家の中心を形にしたような建築だと感じます。ビッグベンと一緒に見えてくるウェストミンスター宮殿(国会議事堂)の外観は、装飾の密度がとにかく高く、重厚なのにどこか華やかです。日本の国会議事堂も立派ですが、ロンドンのそれは「政治の建物が、ここまで意匠に振り切るのか」と驚く方向性で、おしゃれという感想が先に出てきました。 ここで少し歴史の話をすると、一般に“ビッグベン”と呼ばれているものは、実は塔そのものではなく、塔の中にある大鐘(Great Bell)の愛称として知られています。鐘は1859年に鳴り始めたとされ、今もロンドンの時間感覚の象徴として生き続けています。そして塔は現在「エリザベス・タワー(Elizabeth Tower)」という名称で、2017〜2022年にかけて大規模な保全工事が行われ、外装や意匠が丁寧に修復されました。 こういう背景を知ったうえで眺めると、古いものを“残す”のではなく、“動く現役の象徴として維持する”ことに国全体の意思を感じます。 一方で、旅の現実としては「当日にふらっと入れる場所が意外と少ない」という気づきもありました。ロンドンの有名スポットは事前予約が前提のところが多く、ビッグベンも公式ツアーがありますが、年齢条件や階段の上り下りなども含め、基本的には事前に枠を確保して臨むタイプの体験です。 今回は外からの見学になりましたが、議事堂周辺をぐるりと歩きながら、角度を変えて眺めるだけでも十分に満足感がありました。テムズ川沿いの空気、橋の上の人の流れ、写真を撮るために立ち止まる観光客のリズムまで含めて、ここは“景色そのものが観光資源”なのだと思います。 一通り眺めたあとは、次の目的地であるトラファルガー広場へ向かいました。時計の針が刻む「今」と、建物が背負ってきた「過去」が同じ画角に収まる場所を後にすると、...