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プランバナン寺院群(ロロ・ジョングラン寺院):神話の物語を歩いて読む、ジャワの大地に残る石の叙事詩

今年の年末年始は、インドネシアを巡るツアー旅行に参加しています。二日目は、首都ジャカルタから中部ジャワの古都ジョグジャカルタへ移動する日でした。年末という時期の影響なのか、このツアーの普段より少し遅めのフライトとなり、その分、朝は慌てることなくホテルで朝食を取ることができました。いつもの旅行であれば、早朝から周辺の市場を歩き回るところですが、この時期のインドネシアは朝から気温が30度近くまで上がります。到着直後から汗だくになるのも避けたかったため、この日は無理をせず、部屋で静かに過ごしてから出発しました。 ジョグジャカルタ到着後は、そのままバスでプランバナン寺院群へ向かいました。車窓から見えてきた寺院の塔は、想像していた以上に高く、後で聞くと最も高い塔はおよそ47メートル、ビルの12階ほどの高さがあるそうです。平地に突き出すようにそびえるその姿は、遠くからでも強い存在感があり、ヒンドゥー教王国がこの地で栄えていた時代の力を感じさせました。 入口から敷地内に入ると、整然と並ぶ塔のエリアの手前に、崩れたままの石材が大量に積まれている場所が目に入ります。瓦礫のようにも見えるそれらは、かつて塔を構成していた石の一部であり、地震などによって倒壊した痕跡だと説明されました。現在立っている塔の数から考えても、往時はさらに多くの建造物が林立していたのではないかと想像が膨らみます。これらが将来すべて復元されるのか、それとも遺構として保存されるのかは分かりませんが、遺産保護の難しさと時間の重みを感じさせる光景でした。 その後、中央に位置する最大の塔に入り、ガイドさんの説明を聞きながら内部を見学しました。外壁には、インド叙事詩ラーマヤナを題材とした物語がレリーフとして彫り込まれており、登場人物や場面が連続して描かれています。単なる装飾ではなく、物語を「読む」ように巡れる構成になっている点が印象的でした。 内部にはいくつかの像が安置されており、男性像や女性像、さらには象の像も見ることができます。ガイドさんによると、それぞれに意味があり、触れることで知性や美しさなどのご利益があると信じられているそうです。宗教的な信仰と、人々の日常的な願いが自然に結びついていることが伝わってきました。 外壁にも目を向けると、猿や鳥などの動物が彫られており、神話の世界観が建築全体に行き渡っていることがよく分かり...