岩手県平泉の高館義経堂に訪れました。朝から世界遺産にも登録されている毛越寺や中尊寺を巡り、平泉の歴史的な空気を存分に味わったあと、高館義経堂へと足を運びました。
高館義経堂は、源義経の終焉の地と伝わる場所に建てられたお堂です。小高い丘の上に立つこのお堂に到着すると、まずその立地の素晴らしさに感動しました。眼下には北上川が流れ、広がる景色は、かつてこの地に立った武将たちが見たであろう眺めを思い起こさせてくれます。
堂内には義経の像が祀られており、その凛とした姿が印象的でした。悲劇の英雄として名高い義経ですが、像の表情にはどこか安らぎのようなものも感じられ、長い歴史の時を経て、多くの人々に慕われてきたことを実感します。
併設の資料館には、仁王像などの仏教美術品が展示されていました。特に、仁王像はどこかユーモラスで親しみやすい顔立ちをしており、厳しい表情の中にもどこか温かみが感じられる独特の造形が、他ではなかなか見られない魅力を放っていました。
また、この高館には松尾芭蕉の句碑も残されています。芭蕉がこの地を訪れた際に詠んだ「夏草や 兵どもが 夢の跡」という有名な一句です。目の前に広がる夏草の野原と、かつての戦の名残を思わせる静かな風景が、芭蕉の詩情とともに心に染み入るひとときとなりました。
歴史の舞台として幾度となく語り継がれてきた高館義経堂ですが、実際に訪れてみると、過去と現在が静かに交差する特別な場所であることを強く感じます。平泉を旅する際には、ぜひ足を運んでほしい、そんな場所です。
旅程
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熊野三社(平泉)
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無量光院跡
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(略)
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平泉駅
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