六義園近くの東洋文庫ミュージアムに来ました。
東洋文庫ミュージアムは、東京都文京区に位置する、東洋学に関する研究や貴重な資料の収集・保存を行っている施設です。主に東洋文庫が所蔵する書籍や資料を展示し、東アジアや中東、インドなど、アジア全域にわたる文化、歴史、思想に焦点を当てています。
東洋文庫は、1924年に、三菱財閥の第3代総帥岩崎久弥(いわさき ひさや)が、ジョージ・アーネスト・モリソンの所蔵する文献のコレクションを一括購入(現在の価値で約70億円)し、さらに和書・漢籍をはじめとする東洋諸言語文献を購入して、民間の図書館兼研究所として設立されました。
モリソンのコレクションは「モリソン文庫」と呼ばれ、約24,000点に及ぶ貴重な書籍コレクションで、東洋文庫の中心的コレクションとなっています。
国宝や重要文化財も所蔵されており、常に展示されているのかは分かりませんが、いくつか展示されていました。
国宝は、文選集注(もんぜんしっちゅう)が展示されていました。展示されていたものは、10~12世紀(平安時代)の書写です。「文選」とは、中国南北朝時代の南朝梁の皇太子・蕭統(しょう とう、昭明太子(しょうめいたいし))が、春秋戦国時代から梁より前の約1000年間に生まれた文学作品の中から、約800篇の優れた作品を選んで編纂した詩文集です。
重要文化財は、論語集解(ろんごしっかい)が展示されていました。1315年(正和4年)に書写されたものです。論語集解のオリジナルは、三国時代の魏の儒学者である何晏(か あん)が論語の注釈を集めて編纂した、現存する最古の論語の注釈書です。
展示を通じてアジアの豊かな文化遺産に触れ、静かな環境で知識を深めることができる、文化的な拠点となっています。
旅程
駒込駅
↓(徒歩10分)
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