湯神社を参拝した後、松山城に向かいました。冬とは思えぬ穏やかな陽気で、遠く石鎚山系までくっきりと見えるほどの好天に恵まれました。
松山城へはロープウェイとリフトのいずれかで向かうことができますが、この日は空と景色をより身近に感じられるリフトを選びました。椅子に揺られながら上がっていく途中、町の屋根が徐々に遠ざかり、松山の街並みが眼下に広がっていく感覚は、日常を離れて旅の時間に入り込むような心地よさがありました。
山上に到着すると、まず小腹を満たすべく立ち寄ったのが、名物の坊ちゃん団子。三色団子の素朴な甘さと熱いお茶が、ひとときの休息をもたらしてくれました。小説『坊っちゃん』でも知られるこの街の味を、ここで味わえたことが何よりうれしく感じられました。
その後、石垣を見上げながら歩を進め、堂々たる門をくぐって本丸広場へ。松山城は1602年に加藤嘉明によって築かれた名城で、江戸時代の面影を色濃く残しています。幾重にも積み上げられた高石垣や、敵の侵入を巧みに防ぐために設計された門や通路は、戦国から江戸へと移り変わる時代の知恵と緊張感を今に伝えてくれます。
本丸に入ると、鎧や刀剣、古文書などが展示されており、城主たちの暮らしぶりや戦の備えがうかがえました。
展示を一通り見たあとは、天守の最上階へ。そこからは松山城山公園や市街地、そして遠く瀬戸内海まで一望することができ、築城者がこの地に城を構えた理由を体感する瞬間でもありました。
再び広場に戻ったあと、次に味わったのはじゃこ天。魚の旨みがぎゅっと詰まった揚げたての一品で、寒さに少し冷えた体に染み渡る美味しさでした。松山城の凛とした空気の中でいただく地元グルメは、旅の記憶に深く刻まれます。
名残惜しさを感じながら、再びリフトで麓へと戻り、松山城見学を終えました。歴史と風景、そして食を楽しむにはぴったりのコースで、訪れる人すべてに満足をもたらす名城だと実感しました。
旅程
ホテル
↓(徒歩)
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(略)
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湯神社
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↓(タクシー)
松山市考古館
↓(タクシー)
(略)
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松山市考古館
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松山空港
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