本日は、埼玉県の行田市に来ています。古墳をメインに、忍城あたりを探索しました。バスの本数も多いわけではなさそうなので、全部徒歩で廻りました。忍城、水城公園へ行ったあと、さきたま古墳公園へ向かいました。
埼玉県行田市に位置するさきたま古墳公園は、古代日本の歴史を肌で感じることができる特別な場所です。この地には5世紀から7世紀に築かれたとされる大型の前方後円墳を中心に、大小さまざまな古墳が点在しています。特に有名なのは、国の特別史跡に指定されている「稲荷山古墳」で、ここからは金錯銘鉄剣と呼ばれる歴史的に非常に重要な鉄剣が出土しました。この鉄剣には、当時の支配層の名前や出来事が刻まれており、日本古代史の謎を解く鍵とされています。
公園内は広々とした緑地に整備され、訪れる人々は、古墳の周囲を散策しながら悠久の時に思いを馳せることができます。春には桜が咲き誇り、古墳群とピンク色の花々が織りなす美しい景色が広がり、多くの人々がカメラを手に訪れます。また、公園内には「さきたま史跡の博物館」が併設されており、出土品や古墳時代の生活を紹介する展示を見ることができます。特に稲荷山古墳から発見された金錯銘鉄剣の実物展示は見逃せません。この日は残念ながら改築中で将軍山古墳に併設されている展示館のみ見学しました。
古墳群を眺めながら芝生の上でのんびりと過ごすもよし、博物館でじっくりと古代史に触れるもよし、それぞれのスタイルで楽しめるのがさきたま古墳公園の魅力です。周辺には「行田市郷土博物館」や「足袋とくらしの博物館」など、行田の歴史や文化に触れられる施設もあり、併せて訪れるとさらに深い理解が得られるでしょう。
静かな公園内を歩いていると、現代とは異なる時の流れを感じ、古代の人々の営みに思いを馳せるひとときが訪れるはずです。歴史好きの方はもちろん、自然の中でゆっくり過ごしたい方にもおすすめの場所です。
稲荷山古墳出土鉄剣
稲荷山古墳は、5世紀後半に築かれたと考えられる前方後円墳です。この古墳が全国にその名を知られるようになったのは、1968年(昭和43年)に行われた発掘調査で、驚くべき出土品が発見されたことによります。それが、後に「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」と呼ばれるようになった鉄剣でした。
この鉄剣は、見た目こそ地中に長い間眠っていたことによる錆びが目立ちますが、X線撮影によって刃の表面に金で象嵌された銘文が刻まれていることが明らかになりました。その銘文は、なんと115文字に及び、古代日本の社会や権力構造を知るうえで極めて重要な史料となっています。鉄剣には「ワカタケル大王に仕えた」という文言が含まれており、これが記紀に登場する雄略天皇に比定されることから、当時のヤマト王権の勢力が関東地方にまで及んでいたことを示唆しています。
金錯銘鉄剣は、国宝に指定され、現在は埼玉県立さきたま史跡の博物館にて展示されています。この鉄剣の存在は、単なる武器としての価値を超え、当時の政治的背景や人々の交流を物語る、まさに歴史を語る証人となっています。
鉄剣を間近に見て、銘文を一字一字たどりながら、古代の人々の想いや時代背景に思いを馳せるひとときは、きっと忘れがたい体験になることでしょう。古代日本のロマンに触れたい方には、ぜひ一度訪れていただきたい場所です。
旅程
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前玉神社
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古代蓮の里
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