チュニス観光の2日目に、旧市街(メディナ)の北側にある門「Bab El Khadra(バーブ・エル・カドラ)」を見に行きました。午前中はカルタゴを歩き回っていたので、午後はチュニス市街地に戻って「街そのものの表情」を確かめるように散策し、その流れでこの門に立ち寄りました。
Bab El Khadraは、メディナを取り囲む城壁の“出入口”として機能してきた門の一つで、もともとはハフス朝期の14世紀ごろ(約1320年)に、シンプルなアーチとして造られたとされています。その後、19世紀末のフランス保護領期にあたる1881年に、現在見られる形へと建て替えられました。 史料によっては、通商や交通の便を意識した再整備だったとも説明されています。
現地で目にした門は、印象に残るほど真っ白で、どこか端正でした。チュニスの旧市街には白い壁面の建物やモスクも多く、色のトーンとしては不思議と馴染んで見えます。一方で、現存するBab El Khadraは「ヨーロッパ的な城門」を思わせる意匠だとも言われており、イスラーム都市の門という先入観とは少し違う手触りもあります。
だからこそ、その場では「西洋人が作った日本庭園」のような感覚がふとよぎりました。遠目には“それっぽい”のに、細部の思想や作法は微妙に別物かもしれない、というあの感じです。ただ、違いがあること自体が悪いのではなく、むしろチュニスという街が重ねてきた時間を、ひと目で伝える記号になっているようにも思えました。メディナの歴史的な層の上に、植民地期の層が重なり、いまの交通や暮らしのリズムに接続されている。その継ぎ目の場所に、Bab El Khadraは静かに立っていました。
旅程
(略)
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Church of the Resurrection of Christ
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ホテル
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