澄み渡る晴天の下、犬吠埼を訪れました。冬の冷たい空気の中、銚子電鉄に揺られて外川駅に降り立ち、駅の南側から静かな町並みを歩き始めました。朝の早い時間帯だったこともあり、まだ人気の少ない路地を進みながら、漁港の町ならではの風情や潮の香りを楽しみます。
やがて犬吠埼の岬へと辿り着きました。最初に目に入ったのは、海に向かってそそり立つ岩壁と、そこに刻まれた見事な地層です。犬吠埼周辺は地質学的にも興味深く、長い年月をかけて作られた地層が、まるで地球の歴史を静かに語っているかのように見えました。
灯台を目指して岬を歩くと、白亜の犬吠埼灯台が青空に映えて立っていました。
この灯台は1874年(明治7年)にイギリス人技師ブラントンの設計で建てられた、日本を代表する洋式灯台のひとつです。その歴史を思いながら灯台の資料展示館を訪れると、巨大なレンズやかつて使われていた灯火器具が展示されていて、灯台が果たしてきた航路の安全を守る役割の重みを改めて感じました。
灯台の内部は思った以上に狭く、らせん階段は急な傾斜で、登るごとに息が上がります。
それでも、最上階にたどり着いた瞬間、目の前に広がる太平洋と房総の海岸線は、努力が報われるほどの絶景でした。海と空の境界がくっきりと見え、冬の光が波にきらめいていたのを今でも鮮明に思い出します。
灯台を後にした私は、君ヶ浜へと歩を進めました。海岸沿いの道を北上しながら、遠くに見える銚子ポートタワーを目指します。潮風を浴びながら砂浜を歩く時間は、旅の余韻を味わうのにふさわしいひとときでした。
犬吠埼の旅は、歴史ある灯台と大自然の景観、そして静かな町の雰囲気が調和した、心に残る一日となりました。また訪れたくなる場所として、私の中に刻まれています。
旅程
東京
↓(電車)
銚子駅
↓(銚子電鉄)
外川駅(とかわえき)
↓(徒歩)
(省略...)
↓(徒歩)
地球の丸く見える丘展望館
↓(徒歩)
↓(徒歩)
犬吠駅
↓(徒歩)
↓(徒歩)
銚子ポートタワー
↓(徒歩)
(略)
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