稲荷台古墳群から国分寺通りを東に進み、こちらも市原歴史博物館で教わった上総国分尼寺跡(かずさこくぶんにじあと)に向かいました。
千葉県市原市には、奈良時代に建立されたとされる上総国分尼寺跡があります。この遺跡は、聖武天皇が全国に建立を命じた国分寺と国分尼寺のうち、女性僧侶の修行の場であった国分尼寺の跡とされています。
奈良時代、仏教の力で国家を安定させようと考えた聖武天皇は、各地に国分寺と国分尼寺を造ることを命じました。その一環として、上総国(現在の千葉県中部)にも国分尼寺が建立されました。この寺は、尼僧たちが修行し、国家の安泰や民衆の幸福を祈る場所だったと考えられています。
発掘調査によって、金堂や僧房、回廊の跡が確認されており、また、当時の瓦や土器が多数出土しています。特に「国分尼寺」と刻まれた瓦が見つかったことで、ここが上総国分尼寺の跡であることが確定しました。その規模は比較的大きく、当時の上総国における仏教文化の発展を示す貴重な遺跡といえます。
現在、この遺跡は整備され、史跡として保存されています。回廊が復元されており、訪れると、当時の寺院の配置や構造を感じ取ることができるでしょう。
併設されている展示館には、周辺地域や同時代の様々な地域の発掘物などの資料が展示されており、当時の技術や文化を学ぶことができます。
近隣には、上総国分寺跡もあり、国分寺制度を知る上で重要な史跡群となっています。この遺跡を訪れることで、奈良時代の仏教政策や当時の社会のあり方について思いを巡らせることができます。千葉県を訪れた際には、ぜひこの歴史ある場所を散策してみてはいかがでしょうか。
旅程
都内
↓(JR総武線)
八幡宿駅(やわたじゅく)
↓(徒歩 約1時間)
↓(徒歩)
↓(徒歩)
↓(徒歩)
↓(徒歩 約50分)
五井駅
↓(JR総武線)
本千葉駅
↓(徒歩 約30分)
↓(徒歩)
↓(徒歩)
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本千葉駅
↓(JR総武線)
都内
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