リガ観光2日目に旧市街を北へ歩き、「スウェーデン門(Zviedru vārti)」まで足を運びました。リガ大聖堂や三人兄弟など、石造りの街並みと歴史の層を感じるスポットを見たあと、少しずつ城壁の気配が濃くなる方へ進んでいくと、ふいに“門”らしからぬ不思議な建物が現れます。
目の前にあったのは、門というより家の形をした石の建物で、1階部分だけがアーチ状にぽっかり抜けていて、その下を道が通っていました。街の中に、家の下をくぐり抜ける通路があるというだけで、リガ旧市街が「防衛都市」でもあったことを身体で理解できる気がします。実際、スウェーデン門は1698年に、城壁の一部(あるいは城壁沿いの建物)を利用する形で設けられた通用口で、城壁の外側にあった兵舎へ出入りするための実用的な目的を持っていました。
この門が「スウェーデン門」と呼ばれるのは、17世紀にリガがスウェーデンの支配下にあった時代背景と結びついています。いま見られる城門としては、かつて複数あった門のうち現存する唯一のものだとされ、だからこそ、旧市街を歩いていて偶然出会うと“遺構そのもの”に触れた感覚が強く残ります。
門をくぐって火薬塔の方向へ視線を向けると、煉瓦造りの古い城壁がすっと伸びていて、街の輪郭をなぞるように続いていました。スウェーデン門がトルニャ通り(Torņa iela)沿いにあることを踏まえると、門から火薬塔へ向かうこの動線自体が、城壁が都市を守っていた頃の「境界線」を追体験する散歩にもなります。
そして、こうした史跡に欠かせないのが伝説です。スウェーデン門には、スウェーデン兵と恋に落ちた娘が罰として壁に塗り込められた、という悲しい物語が語られています。史実として確かめようのない部分も含めて、城壁と門が日常の生活圏に溶け込んでいたからこそ生まれた“街の記憶”なのだと思うと、ただ通り抜けるだけのアーチが、急に物語の入口に見えてくるから不思議です。
スウェーデン門を後にして、そのまま火薬塔へ向かいました。門の「家の下を通る」感覚と、城壁が連なる重厚さを一度味わってから火薬塔へ向かうと、リガ旧市街の防衛の歴史が点ではなく線でつながって見えてきます。観光名所を巡ったというより、都市の仕組みそのものを歩いて確かめた一日だった、と後から振り返りたくなる場所でした。
旅程
ホテル
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聖ペテロ教会
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聖ヨハネ教会
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三人兄弟
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St. Jacob’s Catholic Cathedral of Riga
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Great Guild
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ホテル
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