ブダペスト観光2日目の昼頃に、ブダペスト中央市場(中央市場ホール)を訪れました。午前中はブダ城などを歩き回っていたので、ドナウ川の対岸へ戻ってくる頃には、ちょうど「街の生活そのもの」に触れたくなるタイミングでした。
中央市場に着いてまず印象的だったのは、その外観です。市場というより、少し歴史のある駅舎のような雰囲気で、初見だと「ここが市場なのか」と一瞬迷うほどでした。この建物は19世紀末、都市の衛生や流通を近代化していく流れの中で整備されたもので、当時のブダペストが「食」と「都市」を制度として整えようとしていた時代の空気をまとっています。巨大な屋根と骨太な構造は、単に商いの場というより、都市のインフラとしての市場を象徴しているように見えました。
中へ入ると、予想以上に明るい空間が広がっていました。屋根の下にいるのに日光がたっぷり取り入れられていて、外にいるかのような開放感があります。それでいて、きちんと屋内として守られている安心感もあり、旅人にとっては歩きやすく、見て回りやすい場所でした。こうした大空間を成立させているのは、19世紀末らしい鉄骨構造と、大きな開口部の設計です。市場という日常の場所に、当時の最新技術と公共建築の美意識が注ぎ込まれているのが伝わってきます。
一通り館内を回った後、外周もぐるりと歩いてみました。煉瓦造りの重厚さがありながら、窓が非常に大きく、光を室内へ導く意図がはっきり感じられます。建物の外と中の明るさがつながっているようで、単なる「売り場」ではなく、人が集い、滞在することを前提にした都市空間として設計されているのだと思いました。戦争や時代の変化で傷み、修復や再生を経て今に残っていると考えると、この場所は観光名所というより、ブダペストが積み重ねてきた近代の層を体感できる建築でもあります。
市場を後にすると、午後は英雄広場方面へ向かうことにしました。王宮や橋、広場といった「歴史の舞台」を巡る一日の中で、中央市場は、観光の視線を生活の側へ戻してくれる中継点でした。ブダペストという街が、壮麗さだけでなく、日々の営みを支える仕組みとしても作られてきたことを実感できる訪問になりました。
旅程
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Budavári Evangélikus Templom és Gyülekezet
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(略)
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Fisherman's Bastion
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ハンガリー国立博物館
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