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The Lost Chambers Aquarium:アトランティスの記憶に触れる幻想の海底遺跡

年越しを過ごすためにドバイに来ています。 TVなどでよく見るヤシの実型の人工島の先端に来ました。 ヤシの実の先端部分には、高級ホテルのアトランティス・ザ・パーム(Atlantis, The Palm)があります。 ホテルに泊まるほどの財力は無いので、その中のThe Lost Chambers Aquariumという水族館に行きました。 The Lost Chambers Aquariumは、ドバイのアトランティス・ザ・パームにある水族館で、アクアベンチャーワールド(Aquaventure World)の一部です。この水族館は、失われた都市アトランティスをテーマにしており、神秘的で冒険心をくすぐる体験を提供しています。 The Lost Chambers Aquariumは、古代都市アトランティスの遺跡を模した美しいデザインが特徴です。水中トンネルが広がり、来場者はまるでアトランティスの遺跡の中を歩いているかのような雰囲気を味わえます。 この水族館には、65,000匹以上の海洋生物が展示されており、サメ、エイ、クラゲ、タツノオトシゴ、さまざまな種類の熱帯魚などが見られます。 ガラスのトンネルを歩くと、360度のパノラマビューで海の生き物たちを観察することができます。 海底を歩くアクアトレックや、シュノーケリング、スキューバダイビングなど、海洋生物と近くで触れ合えるアクティビティがあります。 特定のプログラムでは、来場者が魚に餌をあげることができる体験も楽しめます。 水族館の管理や、海洋生物の保護に関する裏側を知ることができるツアーも用意されています。  古代のアトランティスの遺跡や謎めいた遺物、沈んだ部屋などが展示されており、幻想的でミステリアスな雰囲気が漂っています。 海洋生物や保護活動について、インタラクティブなディスプレイを通じて学べるため、家族連れや子供にも楽しみながら学べる場所です。 海洋生物や冒険的な体験を楽しみたい方には、訪れる価値のある場所です。 旅程 ホテル ↓(タクシー) パームジュメイラ ↓(徒歩) The Lost Chambers Aquarium 関連イベント 周辺のスポット ザ ボードウォーク パームジュメイラ アクアベンチャー ウォーターパーク 地域の名物 関連スポット リンク The Lost Chambers Aquariu...

ドバイ博物館/アル・ファヒディ砦:高層ビルに疲れたら、近未来都市の原点を探る、古き良きアラブ世界

歴史地区のアル・バスタキヤを廻った後、ドバイ博物館に向かいました。 ドバイというと、超高層ビルや近未来的な建築が立ち並ぶ都市というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。しかし、そんな現代的なドバイにも、過去の暮らしや文化をしっかりと伝えてくれる場所があります。それが「ドバイ博物館」です。 この博物館は、ドバイ最古の建造物とされる「アル・ファヒディ砦」の中にあります。もともとは防衛施設として18世紀後半に建てられたもので、1971年に博物館として一般公開されました。ちょうどアラブ首長国連邦が建国された年でもあり、国の歩みとともにドバイの歴史を伝える存在になっています。 館内に一歩足を踏み入れると、まるで時代をさかのぼったかのような感覚に包まれます。そこには、昔の市場の風景や、砂漠の民であるベドウィンの暮らしを再現したジオラマが並び、真珠採取に使われた道具や伝統的な木造船、古代の武器など、さまざまな展示物が見られます。特に地下の展示室では、実物大の人形や音響効果を用いた演出によって、当時の生活の息遣いまで感じられるような工夫が施されており、大人も子どもも夢中になってしまうことでしょう。 煌びやかな高層ビル群を離れて、ドバイの素朴な一面や、人々の営みの歴史に触れたいという方にはぴったりのスポットです。観光の合間に立ち寄れば、ドバイという都市の奥深さにきっと驚かされるはずです。 なお、現在は改装工事や一時的な休館の可能性もありますので、訪問前には公式サイトなどで最新情報を確認することをおすすめします。 旅程 ホテル ↓(地下鉄) Sharaf DG駅 ↓(徒歩) アル・バスタキヤ/アル・ファヒディ歴史地区 ↓(徒歩) ドバイ博物館/アル・ファヒディ砦 ↓(徒歩) Al Ghubaiba駅 ↓(地下鉄) ホテル 周辺のスポット アル・バスタキヤ/アル・ファヒディ歴史地区 リンク アル・ファヒディ要塞 | ビジット・ドバイ

アル・バスタキヤ/アル・ファヒディ歴史地区:風の塔に導かれて、コインがつなぐ海と砂漠の経済史

ドバイと聞くと、超高層ビルが連なる未来都市の姿を思い浮かべますが、アル・バスタキヤ(アル・ファヒディ歴史地区)に足を踏み入れると、色味も空気も一気に切り替わります。土色の壁が続く路地は、光をやわらかく反射し、風が吹くとバルジール(風の塔)が涼やかな空気を地上へと導いてくれます。大晦日の本日、湾岸の冬の日差しのもとで歩いたその路地は、華やかな近代都市のすぐ隣に、もう一つのドバイ—交易都市としての古い顔—が確かに息づいていることを教えてくれました。 この地区の建物は、石膏や珊瑚石、ヤシ繊維などを重ねた伝統工法で、外観は素朴ながら機能的です。風の塔は屋根の四方に開口を持ち、上昇気流を利用して室内に風を落とす古来の冷房装置。高温多湿の気候に対応した暮らしの知恵が、装飾を最小限にした造形に溶け込んでいます。狭い路地(シッカ)と塀で囲われた中庭のある家並みは、強い日射を避け、家族や来客のプライバシーを守るための設計でもあります。外界の喧騒から一段下がったような静けさのなか、壁の質感や木の扉の手触りが印象に残りました。 歩いていると「Wall of Old Dubai」と掲示のある古い城壁跡が保存されており、都市の骨格が軍事・防衛の論理から始まったことを思い出させます。現在のドバイの中心に近いこの一帯は、もともとクリーク(入り江)を抑える要衝でした。風待ちの船が集まり、真珠や香辛料、織物、デーツなどが行き交い、人と物の流れが町を太らせていったのでしょう。 時おり広場で目に入った古い船(ダウ船)の復元模型は、その交易の時代を視覚的に結び直してくれます。帆の角度や船体の反りがリアルに再現されていて、乾いた風に布がふわりと揺れるのを眺めていると、クリークから聞こえてきたであろう帆綱の軋む音まで想像が膨らみました。 とある建物では古いコインの展示があり、英語で “Pre-Islam Arab Monetary System” と掲示されていました。イスラーム成立以前のアラビア半島でも、交易を通じて貨幣と価値の概念が広く共有されていたことを示す展示で、銀貨や鋳造の痕跡、文字や紋章の違いが地域間のつながりを物語っていました。文字の読めない時代を補うように、重さや金属の種類、刻印の図像が「信頼」を担保していたのだろうと思うと、現代の電子決済の軽やかさが別の意味で心もとないものにも感じられます。...

The Avenues(クウェート)

クウェート観光の最終日、空港に行く前にThe Avenues(ジ・アベニューズ)に寄っていきました。 The Avenuesは、クウェートにある最大規模のショッピングモールで、中東地域でも最大級の一つです。2007年にオープンし、その後数回の拡張を経て、現在では800以上の店舗、レストラン、エンターテインメント施設が入っています。 全体として本当に巨大で、いくつかのセクションに分かれています。 グランドアベニュー:は、ヨーロッパ風の街並みを再現し、高級ブランドが立ち並びます。本当に、街一つが入っているぐらいの大きさで、建物内であることを忘れます。 他にも、伝統的なアラブの市場を模していて、地元の工芸品や特産品が手に入るソーク。ラグジュアリーブランドが集結したプレストージュ。自然をテーマにしたリラックスできる空間のザ・ガーデン、などがあります。 最新の映画館や子供向けの遊び場もあります。 例えば、キッザニア。 カタール航空が協力しているようですので、パイロットやCA、空港職員を体験できるのではないでしょうか。 全体的に、中東のオイルマネーで作ったラグジュアリーな感じですが、普通のスーパーマーケットも入っています。この近隣の人は、こんなところで日用品を買ったりしているのでしょうか。 The Avenuesは、ショッピングだけでなく、文化や娯楽を楽しめる総合的な施設として、地元の人々や観光客に人気のスポットです。クウェートを訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください。 クウェート観光全体としては、中東に慣れていなかったことともあり、不完全燃焼でしたが、最後のThe Avenuesが中東らしいリッチな施設で楽しむことができ、最後には満足して日本に立つことができました。 旅程 ホテル ↓(タクシー) The Avenues ↓(タクシー) クウェート国際空港 関連イベント 周辺のスポット 地域の名物 関連スポット リンク The Avenues

解放塔:クウェートの空を貫く誇り、湾岸戦争を越えて刻まれた記憶

スーク・アル・ムバラキヤで食事をした後、解放塔(解放タワー、Liberation Tower)に向かいしました。 クウェートの解放塔は、クウェート市にあるランドマークで、高さ約372メートルの通信塔です。湾岸戦争後にクウェートの解放を記念して建設されたため「解放塔」という名前がつけられました。完成時点で世界で5番目に高い通信塔であり、現在でもクウェートで最も高い建物の1つです。 この塔は、単なる記念碑としてだけでなく、通信インフラの一部としても重要です。上部には観光客が訪れることのできる展望台や回転レストランもあります。塔のデザインは、現代的な建築技術を用いながら、クウェートの伝統的な建築要素も取り入れられており、ガラスとセラミックタイルで覆われています。 塔は1990年に建設が始まり、Kuwait Telecommunications Towerと名付けられる予定でしたが、イラクによるクウェート侵攻により工事が一時中断されました。湾岸戦争後、クウェート解放の象徴として1996年に正式に完成し、クウェートの復興と国家の誇りを象徴する建物として多くの人に知られています。 この後、街をぶらつきながらホテルに帰りました。 前週の洪水のせいか工事中だったり荒れた歩道が多かったです。 ところどころにある高層ビルが中東らしいお金持ちなイメージが伝わりましたが、食事はスークなどで取ったこともあり、あまりリッチな体験はできませんでした。 明日が最終日で、全体として消極的な旅となってしまったので、次の国ではもっといろいろ体験したり見たりしようと思いながら、この日の探索は終了にしました。(最終日にちょっと寄ったThe Avenuesが良かったので、結果的に良い旅でした。) 湾岸戦争 1990年8月2日、イラクのサダム・フセイン政権は突如としてクウェートへの侵攻を開始しました。この電撃的な動きは、中東の小国クウェートを瞬く間に制圧し、国際社会に衝撃を与えました。イラクは石油の利権や経済的困窮、そして歴史的な領有権を主張し、クウェートを自国の一部と宣言しましたが、世界の反応は厳しく、国連を中心に速やかに非難と制裁の声が上がりました。 冷戦が終結に向かい、世界秩序が再編されつつあったこの時期、アメリカは国際的リーダーシップの下に多国籍軍を結成し、クウェートの解放と中東の安定を目指して行動を開...

Al-Diwan Al-Amiri:イスラム建築の粋、クウェートの歴史を刻む黄金の宮殿

クウェートタワーから、海岸に沿った道を歩きました。 途中釣りをしている人がいたり。 鳥がいたり。 大量の船が。見た目からクルーザーとも違うので、地元の漁師でしょうか。 しばらく歩くと設備の整った場所に出てきました。 先ほどとは違い大量のクルーザーが。 飲み物はペットボトルを持っていたのですが、何か軽い食事やアイスクリームなどが食べられないかと周りを見ながら歩いていたのですが、それらしいものがなく、豪華な建物はあるのですが、人がほとんどいません とりあえず何か食べられるだろうと、昨日のスークに向かうことにしました。 スークに向かって歩くと、時計塔のある豪華な建物が現れました。 これは、Al-Diwan Al-Amiri(The Amiri Diwan、アムリ・ディワン)と言うクウェートの首長(エミール)の公式オフィスだそうです。日本の首相官邸のようなものでしょうか。 Al-Diwan Al-Amiriは、クウェートの国家運営における主要な役割を果たし、エミールの公務を支える重要な行政組織です。 エミールの事務所・オフィスで、クウェートのエミールが政府業務を行う中心地です。外交や国家運営に関する重要な決定がここで行われます。国内外からの公式訪問者を迎える場所としても使用され、国家間の公式会談や式典もここで行われます。 行政・政治機能も持ち、クウェート政府の主要な政策や指示を策定し、エミールの指導のもとで国家の政策を実行する行政の中枢です。クウェートの首長は立法、行政、司法の最高権力者であり、Al-Diwan Al-Amiriはその運営をサポートします。 Al-Diwan Al-Amiriの建物自体は、クウェートの伝統的な建築スタイルと現代的な要素が融合した豪華な建造物であり、クウェートの歴史と文化を象徴しています。建物内には、伝統的なアラビア文化を反映した装飾や、現代のデザインが取り入れられた空間が広がっています。 クウェートの歴史の中で、Al-Diwan Al-Amiriは国家運営の中心であり、特にエミール制の発展に伴ってその役割を果たしてきました。クウェートが独立した後も、この機関は国家の安定と発展に重要な役割を果たしてきています。 Al-Diwan Al-Amiriは、重要な国家行事や祝賀式典が開催される場所でもあり、国民の祝典や外国首脳の訪問などがここで行われま...

クウェートタワー

クウェート二日目は、初めにクウェートタワーに向かいました。距離的に歩けそうなので徒歩で向かいましたが、かなりの交通量で複数車線の道路に歩道があまり整備されておらず、あまり徒歩に向いた作りになっていませんでした。素直にタクシーで行った方が良いです。 クウェートタワー(Kuwait Towers)は、クウェート市にある象徴的なランドマークで、1979年に完成しました。このタワー群はペルシャ湾に面した海岸に位置しており、クウェートの近代建築を代表するものの一つです。デザインはデンマークの建築家であるマレーネ・ビョルン(Malene Bjørn)によって手掛けられ、クウェートの文化的および歴史的なアイデンティティを反映しています。 クウェートタワーは主に3つのタワーから成り立っています。 メインタワー: 高さは約187メートルで、二つの球体があり、上の球体には回転式の展望台が設けられており、クウェート市のパノラマビューを楽しむことができます。下の球体にはレストランやカフェがあり、観光客が食事をしながら景色を楽しむことができます。 二番目のタワー: 約147メートルの高さで、こちらは主に水タンクとして機能しており、クウェートの給水システムに役立っています。 三番目のタワー: 最も小さなタワーで、主に照明の役割を果たしています。 デザインには、クウェートの歴史的な伝統が反映されており、球体部分はクウェートの伝統的な水を運ぶ壺(アラビアのジャー)を象徴しています。また、タワー全体が海の近くにあることから、湾岸地域とのつながりも強調されています。 クウェートタワーは観光地としても人気があり、クウェート市を一望できる絶好の場所であるだけでなく、その斬新なデザインが世界的にも評価されています。 旅程 ホテル ↓(徒歩) クウェートタワー ↓(徒歩) Al-Diwan Al-Amiri ↓(徒歩) スーク・アル・ムバラキヤ ↓(徒歩) 解放塔 ↓(徒歩) ホテル 関連イベント 周辺のスポット Maritime Museum Grand Mosque of Kuwait スーク・アル・ムバラキヤ 地域の名物 関連スポット リンク 大使の活動(クウェートタワー) | 在クウェート日本国大使館