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三春滝桜:春色と菜の花に包まれた朝の寄り道

福島県田村郡にある三春滝桜を訪れました。今回の福島行きの主な目的は東日本大震災・原子力災害伝承館でしたが、調べてみると三春の桜がちょうど満開とのことでした。三春滝桜は以前から何度も名前だけは目にしていたものの、実際に訪れる機会を逃し続けてきた場所です。今回は郡山駅からタクシーを使うことにして、ようやくその姿を見ることができました。 三春滝桜は、ただ大きな桜が一本立っているだけの場所なのだろうと、行く前はどこかで思っていました。ところが実際には、周辺一帯がきちんと整備され、入口では入場料を払って中に入る形になっていました。屋台も出ていて、周囲にも桜が咲き、滝桜そのものを見るだけでなく、春の景色全体を楽しめるようになっています。朝9時ごろに着いたにもかかわらず、すでに三春滝桜の前には長い列ができており、その人気の高さに驚かされました。 三春滝桜は、日本を代表する名桜のひとつとして知られ、樹齢は千年を超えるともいわれています。ベニシダレザクラの巨木で、枝が四方に大きく広がり、花が垂れ下がる姿は、まるで薄紅色の滝が流れ落ちているようです。「滝桜」という名はまさにその姿から来ているのでしょう。実際に目の前にすると、一本の木とは思えないほどの広がりがあり、長い年月を生きてきた木だけが持つ重みと華やかさが同時に感じられました。 この日は周辺に黄色い菜の花らしき花も咲いており、最初はやや曇っていた空も、しだいに日が差してきました。淡い桜色と鮮やかな黄色が光の中でいっそう引き立ち、春の風景として非常に美しかったです。ただ有名な桜を見に来たというだけではなく、その場の空気や色の重なりまで含めて強く印象に残りました。近くの神社にも参拝し、短いながらも落ち着いた時間を過ごしたあと、再びタクシーに戻って東日本大震災・原子力災害伝承館へ向かいました。春の華やかさに触れた直後に、震災と原子力災害の記憶をたどる場所へ向かう流れは、同じ福島の中にある多層的な時間を感じさせるものでもありました。三春滝桜は、美しい景色としてだけでなく、長い年月を耐えて生き続けてきた存在としても、深く心に残る場所でした。 旅程 東京 ↓(新幹線) 郡山駅 ↓(タクシー) 三春滝桜 ↓(タクシー) 東日本大震災・原子力災害伝承館 ↓(徒歩) (略) 関連スポット 日本三大桜 神代桜(山梨県北杜市) 淡墨桜(岐阜県本巣市) ...