東京都渋谷区のSHIBUYA SKYに行きました。SHIBUYA SKYは、渋谷駅に直結する渋谷スクランブルスクエアの上部にある展望施設です。渋谷スクランブルスクエアは、渋谷駅周辺の大規模再開発の中心的な施設の一つとして整備され、2019年11月に第I期となる東棟が開業しました。東急の資料によると、地上47階・地下7階建てで、渋谷駅周辺では最も高い約230メートルの建物として誕生したそうです。
館内に入ると、まず印象に残ったのは室内フロアの暗さでした。昼間に訪れたにもかかわらず、内部は落ち着いた照明になっていて、一般的な展望台の明るい雰囲気とは少し違っていました。渋谷らしいファッション性や演出性を意識しつつ、外の景色が見やすいように設計されているのかもしれません。単に高い場所から景色を見るだけでなく、展望へ向かうまでの体験全体を演出しているように感じました。
屋上の外に出ると、渋谷の街が一気に足元へ広がりました。訪れたのは冬で、屋上は風が強く、かなり冷たく感じる日でした。高層ビルの上に立つと、地上では感じにくい風の強さがそのまま伝わってきます。その冷たさも含めて、室内の洗練された雰囲気から、急に空の近くへ出たような感覚がありました。屋上には広いスペースがあり、ヘリポートのようにも見える場所があって、都市の上空に立っていることを実感しました。
眼下には、工事中の渋谷駅周辺がよく見えました。渋谷という街は、若者文化やスクランブル交差点の印象が強い場所ですが、実際には長い時間をかけて駅と街を作り替えている最中でもあります。東急の資料では、渋谷駅周辺は地形の高低差や鉄道、幹線道路によって回遊性に課題があり、その解決のために歩行者ネットワークや駅前広場、地下空間などの整備が進められてきたことが説明されています。
SHIBUYA SKYから見た渋谷は、完成された都市というより、今まさに変化している都市でした。クレーンや工事現場、駅周辺の複雑な動線を上から眺めると、普段歩いている渋谷の雑踏も、巨大な都市計画の一部として見えてきます。渋谷スクランブルスクエアの名称には、多様な人々が混じり合い、新しい何かが生まれる街区や広場にしたいという思いが込められているそうです。その意味では、SHIBUYA SKYは単なる展望台ではなく、渋谷という街の変化そのものを観察できる場所でもあると感じました。
地上にいると、渋谷は人の多さや看板、音、信号、工事の囲いなどが重なり、少し混沌とした街に見えます。しかし高い場所から眺めると、その混沌の中にも道路や線路、建物の配置があり、街が少しずつ組み替えられている様子が分かります。寒さの厳しい屋上でしたが、その分、空気が澄んでいて、都市の輪郭がくっきり見えるようでした。
SHIBUYA SKYは、渋谷の現在を体験する場所であると同時に、これからの渋谷を想像する場所でもありました。完成した観光名所を訪れたというより、変わり続ける街の途中経過を、空の上から見届けたような時間でした。
旅程
渋谷駅
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渋谷駅
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