今日は、目黒にある東京都庭園美術館(とうきょうと ていえん びじゅつかん)に来ました。
東京都庭園美術館は、東京都港区白金台に位置する美術館で、1933年(昭和8年)に朝香宮鳩彦王(あさかのみや やすひこおう)により朝香宮邸として建設されました。
この建物は、フランスのアール・デコ様式を取り入れたデザインで知られ、主要な内装はフランス人デザイナーのアンリ・ラパンが手掛けました。
ガラス装飾はルネ・ラリックが担当しました。
1983年(昭和58年)に美術館として開館し、2015年(平成27年)には本館、正門、茶室などが国の重要文化財に指定されています。
2014年には新館が完成し、ホワイトキューブのギャラリーやカフェ、ショップが追加され、現代的な展示空間が整備されました。
現在は、展覧会として「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠」が開催されています。
青木野枝(あおき のえ)は、東京都出身の彫刻家・版画家で、多摩美術大学の客員教授を務めています。彼女は鉄を素材とした空間表現で知られ、重厚な鉄を用いながらも、軽やかで繊細な作品を生み出しています。
三嶋りつ惠(みしま りつえ)は、京都府出身のガラス作家で、現在はヴェネツィアと京都を拠点に活動しています。1989年にヴェネツィアに移住し、1996年からはムラーノ島のガラス工房で職人と協働しながら作品を制作しています。
美術館は緑豊かな庭園に囲まれ、芝庭、日本庭園、西洋庭園の3つのエリアがあり、四季折々の景観を楽しむことができます。
また、茶室「光華」もあり、伝統的な日本文化を感じることができます。本館と同じく重要文化財です。平田雅哉が設計し、1936年(昭和11年)に上棟(じょうとう)しました。
東京都庭園美術館は、歴史的建造物としての価値と多彩な展覧会、そして美しい庭園を併せ持つ、都内でも特に魅力的な美術館の一つです。
旅程
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