ホイアン民俗文化博物館から西に戻り、タンキーオールドハウス(Tan Ky Old House、タンキー旧家)に来ました。
ベトナム中部のホイアンは、1999年に世界遺産に登録された古い街並みで知られています。その中心部に位置するタンキーオールドハウスは、ホイアンの歴史と文化を象徴する重要な建築物の一つです。この家は200年以上の歴史を持ち、当時の繁栄した貿易の時代を垣間見ることができます。
タンキーオールドハウスは、ベトナム、日本、中国の建築様式を巧みに融合させたデザインが特徴です。特に、屋根の形状には日本の建築様式の影響が見られ、中国の伝統的な木彫り装飾が家の至るところに施されています。一方で、家全体の構造や材料はベトナムの伝統に根ざしており、木材を主体にした温かみのある作りが印象的です。これらの要素が調和し、訪れる人々に独特の雰囲気を感じさせます。
この家は、当時の商人たちの暮らしを知る手がかりとなる貴重な場所です。内部には、商売で使用された道具や当時の生活を再現した家具が展示されています。
特に目を引くのは、精巧な木彫り装飾や美しい彫刻が施された柱や壁です。それらは、家の所有者がどれだけの富と品格を持っていたかを物語っています。
また、家の奥にある小さな中庭は、通気性を確保しながら家族がリラックスするための空間として設計されています。この中庭から差し込む柔らかな光が、家全体に穏やかな雰囲気を与えています。
タンキーという名前には“繁栄した時代”という意味が込められており、この家がホイアンの国際貿易の全盛期を象徴する存在であることを示しています。ホイアンがアジアとヨーロッパをつなぐ交易の拠点として栄えていた時代、この家は商人の家として使われ、繁忙を極めた日々を支えていました。その歴史的意義から、現在も保存状態が良く、訪れる人々に当時の面影を伝えています。
タンキーオールドハウスは、単に歴史的な建築物というだけでなく、ホイアンが歩んできた時間を感じることができる特別な場所です。訪問者は、この家を通じてベトナム、日本、中国の文化的融合の深さを実感し、過去と現在をつなぐ貴重な体験を得ることができます。観光の際には、ホイアンの古街を散策しながら、ぜひこの歴史ある家を訪れてみてください。灯篭流しを楽しむ前後に立ち寄れば、ホイアンの魅力をさらに深く味わえることでしょう。
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