イタリア・シチリア島のパレルモを観光しました。パレルモ観光の初日で、空港からホテルに着いたあと、まずはアントニーノ・サリナス考古学博物館などを見て回り、その後、旧市街の中心部にあるクァットロ・カンティに向かいました。
クァットロ・カンティは、広場というよりも交差点でした。交通量の多い道路が交わる場所で、車が行き交うなか、四隅の建物がそれぞれ同じような構成で交差点を囲んでいました。立ち止まって見上げると、建物の壁には宗教的な像が設置されており、単なる道路の交差点ではなく、街の中心を象徴する舞台のような場所に感じられました。
この場所は、正式にはヴィリエーナ広場と呼ばれています。17世紀初め、パレルモの街にヴィア・マケーダという通りが開かれ、古くからの主要道であるヴィットリオ・エマヌエーレ通りと交差する地点として整備されました。クァットロ・カンティとは「四つの角」という意味で、その名の通り、交差点の四隅に曲線を帯びたバロック様式のファサードが置かれています。
四つの建物には、それぞれ下から上へと意味を持つ装飾が重ねられています。下段には四季を表す像、中段にはスペイン王の像、上段にはパレルモの守護聖女たちの像が置かれています。パレルモがスペイン支配下にあった時代に造られた場所であることを思うと、この交差点は単に美しい装飾を持つだけでなく、当時の政治や宗教、都市の秩序を目に見える形で表した空間だったのだと思います。
また、クァットロ・カンティは「太陽の劇場」とも呼ばれるそうです。四隅に面した構造のため、時間や季節によって、どこか一つの角には太陽の光が当たることに由来します。実際に訪れたときは、そこまで詳しい意味を知らず、交通量の多いにぎやかな交差点という印象が強かったのですが、後から歴史を知ると、街の中心に立つ屋外劇場のような場所だったことが分かります。
パレルモは、古代からさまざまな文化が重なってきた街です。考古学博物館で古代シチリアの歴史に触れたあと、このクァットロ・カンティに立つと、時代は大きく変わっても、パレルモが常に地中海世界の重要な都市であり続けたことを感じます。古代の遺物を展示室で見たあと、今度は街そのものの中に残る歴史を眺めるような流れになりました。
クァットロ・カンティは、長く滞在して何かを見る場所というより、街歩きの途中で自然に通りかかる場所です。しかし、四隅を囲む建物と像を見上げると、そこがパレルモ旧市街の中心であることがよく分かります。車が走り、人が行き交い、日常の交通の中に、17世紀から続く都市の構造がそのまま残っているところが印象的でした。
その後は、クァットロ・カンティからパレルモ大聖堂へ向かいました。初日のパレルモ観光は、博物館で古代の歴史を見て、旧市街の交差点でバロックの都市計画に触れ、さらに大聖堂へ進むという、街の時代を少しずつたどるような一日になりました。クァットロ・カンティは短い滞在でしたが、パレルモという街の濃さを最初に実感させてくれる場所でした。
旅程
(略)
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アントニーノ・サリナス考古学博物館
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Church of St. Ignatius at Olivella
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Villa Bonanno
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Chiesa del Gesù di Casa Professa
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ホテル
地域の名物
- アランチーニ
- パネッレ
- スフィンチョーネ
- カポナータ
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