富山県高岡市の高岡關野神社(たかおかせきのじんじゃ)を訪れました。
この日は瑞龍寺を目的に高岡市へ来ており、朝から前田利長ゆかりの場所をいくつかまわっていました。高岡は、前田利長が高岡城を築いたことをきっかけに発展した町です。瑞龍寺や利長の墓所を訪ねたあとに高岡關野神社へ向かうと、町の成り立ちと前田家の記憶が、少しずつつながって見えてくるようでした。
高岡關野神社は、もとは1604年に熊野宮として始まった神社です。江戸時代には、加久彌神社、関野神社、高岡神社の三社を合わせて関野三社と呼ばれ、1806年に現在の場所へ移され、同じ境内で祀られるようになりました。現在は天照皇大神や菅原道真命などとともに、高岡の開祖である前田利長命も祀られています。高岡の町を歩いたあとに訪れると、単なる町中の神社というより、高岡という町の歴史を受けとめている場所のように感じられます。
境内に入ると、石造の鳥居が落ち着いた雰囲気で迎えてくれました。拝殿は全体に黒色が印象的で、華やかというよりも、重みと威厳のあるたたずまいでした。境内はそれほど広大ではありませんが、その分、町の中にしっかりと根を下ろした神社という印象があります。馬の像などもあり、静かな境内を歩きながら、長く地元の人々に大切にされてきた場所なのだろうと感じました。
高岡關野神社は、毎年5月1日に行われる高岡御車山祭でも知られています。高岡の町を華やかな曳山が巡行する祭りで、町民文化や工芸の歴史とも深く結びついています。訪れた日は祭りの日ではありませんでしたが、静かな境内に立っていると、普段の落ち着いた神社の姿と、祭りの日のにぎやかな姿の両方が、この町の歴史を形づくっているのだろうと思いました。
夕方が近づき、旅の時間も残り少なくなってきました。朝から前田利長ゆかりの場所をめぐってきた一日の最後に、高岡關野神社を訪れたことで、高岡の町が城下町として始まり、その後も商人や職人の町として歩み続けてきたことを、より身近に感じることができました。
参拝を終えたあとは、東京へ戻るために高岡駅へ向かいました。高岡關野神社は大きな観光名所として目立つ場所ではありませんが、瑞龍寺や高岡城跡などとあわせて訪れると、高岡という町の歴史の奥行きを静かに感じられる場所でした。
旅程
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高岡市鋳物資料館
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高岡駅
地域の名物
- こきりこ節
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