ギリシャ・アテネ観光の2日目に、聖カタリナ聖堂(Holy Church of Saint Catherine)を訪れました。この日は朝からアテネ市内を歩き、アギオスエレフテリオス教会などを見た後、さらに街中を進んで、この小さな教会にたどり着きました。
アテネの教会というと、大聖堂のような大きな建物を想像しがちですが、聖カタリナ聖堂はそれほど大きな教会ではありませんでした。むしろ、街の中に静かに残された古い建物という印象が強く、観光名所として強く主張しているというより、長い時間をその場所で受け止めてきたような落ち着きがありました。
外から見て特に印象に残ったのは、壁の古さです。レンガが整然と積まれている部分もありましたが、場所によっては形のそろっていない石やレンガで埋めたように見える箇所もありました。きれいに整えられた新しい建物とは違い、時代ごとの修復や改変がそのまま表面に残っているようで、壁そのものが歴史の層になっているように感じられました。
この教会は、アテネ旧市街のプラカ地区にあるビザンティン時代の教会です。現在の建物は11世紀半ば頃のものとされ、もともとは聖カタリナではなく、聖テオドロスに捧げられていたといわれています。さらに興味深いのは、この場所がそれ以前の時代にも宗教的な意味を持っていたことです。教会は古代のアルテミス神殿の跡に建てられ、その後の初期キリスト教の建物を経て、ビザンティン教会へとつながっていったとされています。
アテネを歩いていると、古代ギリシャ、ローマ、ビザンティン、近代の建物が、はっきり区切られることなく同じ街の中に重なっていることに気づきます。聖カタリナ聖堂も、まさにそのような場所でした。古代の神殿の上にキリスト教の教会が建ち、さらに時代ごとの修復を受けながら、今も街の中に残っています。大きな遺跡ではありませんが、アテネという都市の時間の厚みを感じるには、とても印象的な場所でした。
18世紀になると、この教会はシナイ山の聖カタリナ修道院に関係する施設となり、そこから現在の聖カタリナ教会という名前につながったそうです。シナイ山といえば、エジプトにある古い修道院で知られる場所です。アテネの街角にある小さな教会が、遠く離れたシナイ山の修道院と結びついていると知ると、地中海世界の宗教的なつながりの広さも感じられます。
今回は中には入りませんでした。そのため、内部の装飾やイコンを見ることはできませんでしたが、外観だけでも十分に印象に残る教会でした。特に、整いすぎていない壁の質感は、ただ古いというだけではなく、長い年月の中で何度も手を入れられながら残されてきた建物であることを感じさせます。
聖カタリナ聖堂を見た後は、すぐ隣にあるRoman Stoaへ向かいました。教会の隣にローマ時代の遺構があるという配置も、いかにもアテネらしいものでした。古代の神殿、ローマ時代の列柱、ビザンティンの教会が、ごく近い距離に並んでいる場所を歩いていると、アテネでは歴史が博物館の中だけでなく、街角そのものに残っているのだと実感します。
大きな観光地のような派手さはありませんでしたが、聖カタリナ聖堂は、アテネの歴史を静かに感じられる場所でした。何気なく通り過ぎてしまいそうな小さな教会の壁に、古代からビザンティン、そして現代まで続く時間が刻まれているようで、アテネ散策の中でも心に残る立ち寄り先になりました。
旅程
ホテル
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パンタナサ聖堂
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Panagía Kapnikaréa Church
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ミトロポレオス大聖堂
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アギオスエレフテリオス教会
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Holy Church of the Holy Trinity(Soteira Lykodemos)
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Roman Stoa
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ザッペイオン/アテネ国立庭園
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ギリシャ議会議事堂
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プニュクス
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アテネ国立天文台
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↓(徒歩/ケーブルカー)
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地域の名物
- ムサカ
- スブラキ
- ウゾ(ウーゾ)
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